「高崎の黒い家」

2010年11月26日 (金)

「高崎の黒い家」夜景

101125_020

先日撮影した「高崎の黒い家」の竣工写真を頂きました!

この写真はそのうちの1枚で、外観の夜景です。
SE構法らしい壁の少ないファサードから、
あかりが一斉にあふれ出てきます。
(これでも耐震等級2。かつ、冬でも室内は暖か!
詳しくは「高崎の黒い家」カテゴリーで)。

撮影時間が押して、あたりはかなり暗くなってしまいましたが、
設計段階でのイメージ通りになっていて良かったです!
(お使いのPCディスプレイが暗めだと、
建物のシルエットがわかりづらそうです・・・)

が、バタバタしていてWEBのリニューアルに手が付かず・・・。
頑張らねばと思います!

週末は、のびのびになっていた建主様ほかみなさんとのお疲れ様飲み会。
楽しみです!(笑)

2010年10月 7日 (木)

「高崎の黒い家」竣工写真撮影

101006_104

昨年末に引渡しをし、3月に雑誌用の写真撮影をさせていただいたものの、きちんとした竣工写真を撮影するタイミングを何度となく逃してしまっていた「高崎の黒い家」ですが、ようやく先日、撮影することができました!今回もプロの写真家さんに撮影をお願いしました。

こちらの家もまた、9月中旬から予定し始めたものの天候に恵まれず、3度目の正直での撮影となりました。しっかし、天気予報ってなかなか当たらないことを痛感しました・・・。

101006_097

さて「高崎の黒い家」は、3月に建主様が植えていた芝や植木で、庭がかなり緑豊かになっていて、外観も、そして室内からの眺めもかなり良くなっていたように思いました。周りの稲もきれいでした。おかげさまで良い写真が撮れたのではと、とても楽しみです!

101006_109

101006_108

南の庭にはカエルの置物があったり、玄関先には緑とカボチャがあったりと、建主様も楽しんで庭づくりをされているようでした。建主様には、せっかくの休日に快くお時間をいただきありがとうございました!飲み会も楽しみにしてます!(笑)

2010年8月11日 (水)

「黒い家」の暑さ

先週、ずいぶん前から企画していた「高崎の黒い家」の建主様との飲み会がようやく実現しました!

引渡しから半年以上がたち、住み心地などについてもうかがいましたが、基本的には満足してお住みいただいているとのことで良かったです!

そういえば今年の夏は特に暑いためか、打合せ中のお客様から、建物の形状や仕様と室内の暑さとの関係についてご質問をいただくことが多いです。「高崎の黒い家」は2階建ですが、2階部分の屋根と外壁は黒、ソーラーパネルを載せた南向きの片流れ屋根で、室内は屋根なりの勾配天井になっているので、特に暑さについてもうかがいました。

091207111_3

091126_012_9

すると、窓が小さいオーディオルーム以外は、夏になっても今までクーラーを使っていないとのこと!(もちろん、扇風機は使うそうですが) 建主様いわく、敷地はもっぱら東、たまに南から風が吹く、風通しの良い場所なのですが、窓を開けていると風が入ってクーラーをつけるほどでもないとのこと。西日も暑くはあるものの、壁が焼けて暑くて仕方がないような印象は全然ないのだそうです(10年前の仕様のわが家は、夜になっても室温が下がらず暑くてたまらないのでとてもうらやましい・・・)。断熱材などはきちんと今どきの仕様にはしていますが、コストをかけて、群馬の平野部に似つかわしくないようなオーバースペックにしているわけでもないのに、正直ビックリです。もちろん断熱材以外にも、建物におけるその他の要素、そして住まい方や暑さの感じ方の個人差もあるとは思いますが・・・。それでもひとつの例として、とても参考になりました。ソーラー発電も順調のようで、おおよその電気料と売電金額の差額も教えていただきました。今夏の電気料金がいくらになるのかびくびくしているわが家とは雲泥の差です・・・。

ブログなどでは書くことのできない話題がほとんどでしたが(苦笑)、とても楽しく飲ませていただきました。建主様、お忙しいところをありがとうございました! お願いしている件もあわせ、また近いうちによろしくお願いいたします!

2010年4月24日 (土)

「群馬の注文住宅」に掲載されました

2010

「高崎の黒い家」が、「群馬の注文住宅 2010春夏号」(リクルート社)の、
FESS STYLE HOUSEさんのページに掲載されました。

県内の書店などで発売中ですので、ぜひご覧いただければ幸いです。

黒い家の撮影終了後に撮ったFESSのみなさんの写真に、
なぜか私もチャッカリと(?)入り、その写真も掲載されています(笑)

2010年3月23日 (火)

雑誌の写真撮影

100321_0722_2

「高崎の黒い家」が、施工会社であるFESS STYLE HOUSEさんのご厚意により、次号の「群馬の注文住宅」(リクルート)に掲載されるとのことで、私も写真撮影にご一緒してきました。

雑誌の関係では、リクルートの営業さん、広告会社の方、プロの写真家の方が来られました。もう住み始めているお宅なので、撮るショットによって荷物をみんなで移動したりバタバタと・・・。雑誌に使う写真は、お施主さんが写っていた方が良いとのことで、建主のHさんも張り切って撮影に臨んでいました!

しばらくぶりの黒い家でしたが、Hさんもお忙しい中、つい先日、庭の植栽も済ませたとのこと、そしてインテリアのグッズもずいぶんと揃って来ていて、かなり雰囲気が良くなっていました。建主様も、ご自身の力をこめたわが家を、しっかり「住みこなして」頂いているようです。写真の仕上りが楽しみですし、さらに暖かくなって、芝や樹木が青々としてくるのがとても待ち遠しいです!

撮影には影響ないのに、なぜかみんなヒソヒソ声になりがちで(笑)、あまりゆっくりもできませんでしたが、近いうちに、住み心地についていろいろおうかがいできる機会が持てそうです。

この日は、何とか雨は降らずに済みましたが、強風で、黄砂が飛んでいるのか何となく外は黄色っぽくなっていました。また改めて、竣工写真の撮影でお邪魔させて頂くことになっていますが、今度は黒い外壁が映えるような、晴れの天気になれば良いなと思います。

Hさん、大変ありがとうございました!

「高崎の黒い家」も紹介される「群馬の注文住宅」の春夏号は、4月21日発売予定だそうです。書店やコンビニに並びますので、ぜひご覧いただければ幸いです。

「リクルートマガジンプラザ」

2010年2月19日 (金)

蓄熱暖房機

今年の冬は、ここ数年と比べて雪が多く、かなり寒いなぁというのは、多くの方が感じているところだと思います。

「高崎の黒い家」では、間仕切りのない24帖ほどのLDKに蓄熱暖房機が1台入っています。そこは、SE構法ならではの大きなサッシュでおおわれた空間になっており、明るく開放的で良いのですが、サッシュは断熱材入りの壁に比べて断熱の面では弱点になるので、建主様もやや心配をしながらの、初めての冬を迎えていただいています。

施工会社さんが建主様から先日うかがった話では、予想以上に暖かくて大変良かったとのこと。ひと安心です。もちろん蓄熱暖房機もいくつかサイズがあって、暖房をする空間の大きさや部屋の形状、壁やサッシュの断熱性能、さらにはその地域の気温やどのくらいの室内温度を求めるかによって選ぶ必要がありますが、さすがの暖房能力のようです。

「高崎の黒い家」は、年末に竣工写真の撮影を予定していましたが、建主様のお仕事の都合で延期になっていて、若干の初期手直しなどをしながら、みんなで楽しみにお待ちしているところです。こちらの家では、その他にも「実際に住んでみてどうか?」と気になる点がいくつかあるので、今度建主様にお会いしたときに、いろいろとお話をうかがいたいなと思っています。というか、飲み会したい~!(笑)

2009年12月 5日 (土)

「黒い家」の色と形 2

前回のつづき・・・。

私は学生の頃、建築における「場所性」をテーマに論文を書いて学校を出てきました。これについて話し出すと長くなりますし、一般の建主様にはあまり興味のわかない話かも知れないのですが、例えば「シドニーのオペラハウス」という有名な建物を例にとってみます。

シドニー・オペラハウス(例:All About記事)

ヨーン・ウッツォンという建築家による作品ですが、これはヨットの帆や貝殻、重なり合う亀などをモチーフとしてデザインされたとも言われています。実際のモチーフが何であれこの建物は、おそらく間違いなく、「あのようなきれいな海に囲まれた場所に建てられるのにふさわしい建物」を意図して設計されたのであり、それゆえ、あれと同じ建物を例えば山の中で建てても、きっとあそこまできれいだとは感じないだろうと考えられます。このように、建物の良し悪しを感じたり評価する際に、「その建物が建てられる敷地がどのような特性(≒場所性)を持っているか」という要素は、かなりの影響を与えるものと考えられます。これは、当時の指導教授であった石川先生の解説です。欧米で「いいな!」と思った住宅を日本にそのまま建てても、周囲とマッチしないと感じる方も多いであろうことも同じ理由でしょう。建築における「場所性」とは、簡単にいうとこのようなものです。

ちなみに私はその場所性の中で、「アナロジー」という思考パターンを取り上げて研究の対象としました。簡単にいうとメタファーなどのようなもの、つまり「何かをモチーフにする、何かに見立てる」というようなもので、まさにシドニーのオペラハウスなどが好例として挙げられます。余談ですが、設計者の方の中には、創造性がないなとの理由で、こうした設計プロセスに良い印象を持っていない方もたまにおられるようですが、世界的巨匠であるコルビジェがメタファーを多用していることは良く知られていますし、建築は、他の分野からの援用は多いものの、他にはほとんど影響を与えることができてこなかったというのも定説です。また、私の学生時代の先生のひとりは、「人間ねぇ、見たことのない形なんて作れないんだよ、夢にでも出てこない限りは」と言っていました。ホントかどうかはわかりませんが・・・(笑)

それはさておき、このように「高崎の黒い家」でも、うだつや黒漆喰の建物など、日本的な(「日本的」という概念は、安易に使ってはまずいのですが)古建築をイメージしながら、建物ができるだけきれいに見えるプロポーションを探ったり、その他の部分にも援用して全体をまとめて行くようにしました。それは、敷地のコンテクスト(文脈 ≒敷地周辺環境の特徴)の薄そうなあの敷地とはいえ、「黒でモダンでシャープ」などのイメージが、あまりにもあの敷地の周囲から浮き過ぎることを避けるためでした。建主様からは「え”ー、そうだったっけー?」とのリアクションもありそうですが(笑) 設計は言葉ではなく、形で勝負するお仕事ですから、あまりどーのこーの言葉を並べるのはよろしくないだろうとは思うのですが、まあちょっとくらいならとも思いますし、そもそも、こうしたご説明をして、観る方々がそのように感じてくれるかは、設計者の力による部分も大きいだろうとは思うのですが・・・。

このような建物づくりが良いとか悪いとかでもなく、また、私が設計させて頂く全ての建物にこうした方法を使っているわけでもありませんが、たまにはこういうのもと思い記事にしてみました。今、家づくりをなさっているみなさま、設計をして下さっている方は、きっといろんなことを考えているので、うかがってみてはいかがでしょうか。家づくりがさらに楽しく、奥深いものになるのではないかと思います。

2009年12月 3日 (木)

「黒い家」の色と形 1

気がつけば、師走になってしまいました。今年もあとひと月、やらなければことがたくさんあってまだまだ大変ですが、頑張らねば!

さて、前回の記事でも書きましたが、「高崎の黒い家」の完成見学会では、今までの打合せでお描きした図面なども展示させて頂きました。それに関連して、「高崎の黒い家のデザインモチーフとしたもの」の写真も2枚ほど展示しました。ほとんどのお客様が、ご覧にならなかったりピンと来なかったりで、ご記憶ではないと思うのですが・・・。

3_3 建主様は最初のヒアリングで、外観へのこだわりを一番に強調されました。ただ、具体的なイメージは(おそらく、あえて)お話にならなかったので、いくつかご提案をさせて頂きました。そうした中で、最終的には黒の屋根と外壁で、一番左の写真ような、南に向かう大きめの片流れ屋根と、南面の両端の壁が傾いた形に決まりました。将来的には、太陽光パネルを載せられるようにとのご要望も当初からありましたので、どちらかというと形の方が先に決まって、材料やその色があとから決まったという感じでしょうか。

この「南面の両端の壁を傾ける」という形は、今どきの建物でも結構見られますが、私の場合、FESS STYLE HOUSEの社屋でもそうでしたが(リンクページの設計主旨は、お施主さん用に主語などを書き直してあります)、この形を使うときはいつも、「うだつのある町屋」をイメージしながら描いています。例えば真ん中の写真(海野宿です)です。

そして色の候補のひとつとして「黒」が挙がった際、最初は確か建主様も、家っぽくないかも?との印象をお持ちだったようにも思います。そこでお見せしたのが、
黒漆喰の蔵造りの建物(写真右 川越です)です。そうしたこともあって、この2枚の写真を当日は展示してみました。でも、私も打合せでそれを強調したわけでもないので、建主様も、打合せでそんな話が出たこともあまりおぼえていないかも。ということなので、あまりどーという話でもないですが・・・。

つづく・・・。

2009年11月30日 (月)

ご来場ありがとうございました!

091129_045 週末に、「高崎の黒い家」の完成見学会をさせて頂きました。お施主さんのご厚意で、一部の家具やカーテンも入れて頂いたので、実際の住まいにかなり近い状態で観て頂くことができました。Hさん、ありがとうございました。私も、今までの打合せでお描きしたスケッチなどのパネルもこしらえて、一応、「こんなプロセスを経て今に至りました」という流れも少し観て頂けるようにしてみました。

ご来場者数も、それほどでもないだろうとのん気に構えていたのですが、思いのほかたくさんの方にお越し頂き、特に日曜日などは、次から次へとお客様がいらっしゃるので、私もあっちへこっちへとバタバタすることになってしまいました。これも関工務所さんとSE構法のブランド力もありそうで、さすがです。寒い中、会場へ足をお運び頂いたみなさまに、厚く御礼申し上げます。

お施主さんも、検査を兼ねてお越しになりましたが、挨拶もそこそこにガッチリ握手! 細かなところなどではいろいろとあると思いますが、とてもご満足頂いているようで、私たちもとても嬉しかったです。お施主さんご自身の思いやイメージなどもたっぷり詰め込んだ「オリジナルの家づくり」を堪能して頂けたでしょうか。

もうしばらく残工事や手直しがありますが、ご関係のみなさま、最後まで宜しくお願い申し上げます。

2009年11月26日 (木)

完成見学会2日前

「高崎の黒い家」の完成見学会が2日後にせまりました。

施工をされている関工務所さんのご厚意で、本日の上毛新聞すみか倶楽部や今月号のパリッシュに、見学会の告知をして頂いています。ありがとうございます。

ですが、現場はまだバタバタと仕上工事をしていて、見学会以降に少し工事が残りそうです。監督さん、職人さん方、遅くまで大変お疲れ様です。インフルエンザが流行っているので、体調など崩されませんよう・・・。

091126_0562今日、ようやく照明が点灯されました。写真のような感じです。コンデジなので、あまりよくわからないですが。Hさーん、例の照明、「ぼわ~ん」としてましたよー!

さて、SE構法は、株式会社NCNという会社が、構造計算を含めて材料やノウハウを提供してくれます。私たち設計者は、NCN主催の設計者向け講習を受けると「SE構法登録建築士」という資格(?)をもらえます。登録建築士でなくてもSE構法の設計はできますが、講習を受けておくと、SE構法の特徴が良くわかって設計しやすくなります。

そういえば、ずいぶん前にこの講習会についてブログで書いたので、掘り起こしてみました↓

2008/3/5記事