北面の窓-流れる雲を眺める待合
今回のウクライナ侵攻では、プーチンの異常さがエスカレートしています。ある程度時間は掛かる見込みですが、国際社会で力を合わせ、こうした行為は利益にならないことを示していかねばと思います。「こういう風にして、歴史で学んだ世界大戦は、このように起こっていったのか」と本当に恐ろしいです。
そして日本では、またまたまん延防止の延長。春に向かって少しは良くなるかも知れませんが、惰性でまん延防止を続けて、新規感染者や病床逼迫(逼迫が改善されないのは、明らかに国のせいだと思いますが!)が良くなるのか微妙な気がしますし、一部の専門家も指摘したようですが、経済の悪化はもとより、営業などの私権侵害を強いるほどの重症化の状況なのか?、そして何より、重症化リスクの高い人に自粛をして頂いたりするのが妥当な状況で、子どもたちのその時にしかできない貴重な活動や行事を制約し続けるのは、早急にやめるべきだと強く思います。
さて先日、「庭野クリニック」で診察を受けて来ました。こちらの施設は、竣工写真をアップし損ね続けているので(苦笑)、早めにとは思っているところで、建物の様子をなかなかご覧頂けずにいますが、特徴のひとつとして、「北面に設けたハイサイドライトを通して、空を眺めながら待つことができるようにした待合室」というのがあります。写真の技術の問題以外でも、なかなか良いタイミングで写真を撮ることができていなかったのですが、この日は、雲が流れる様子がよく見えて、とかく閉鎖的で緊張感が漂いやすい待合室で、少しでもリラックスしてお待ち頂けるようにとの効果が確認できた気がします。
建物の窓は、それが付いている方角によって特徴が異なります。例えば特に日本では、昔から「南向きの大きな窓」が、採光や採暖の面でも重要視されがちですが、北面の窓は、「南面などと異なり、太陽光が直接室内に入らず、一日中、安定した光量が得られる」との優位性があります。特にこの事例のようにハイサイドライトやトップライトとして、周囲からの視線が避けられるようにしてあると、陽が照って暑くなることもなく、きれいな外部を眺められる窓になります。もちろんその窓から青空が見えるか流れる雲が見えるかなどは、その時々によるわけですが。
こうした「北面の窓の特徴」についても、いくつかご紹介していければと思っています。元上毛新聞社記者で作家の横山秀夫さんの小説「ノースライト」もドラマ化や文庫本化もされ、建築にとっても大変興味深い内容だと思います。
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