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2020年1月22日 (水)

『温かい家は寿命を延ばす』、再び!

今年の冬はかなりの暖冬で雪も少ないとのことですが、朝晩はそれなりに寒いと感じます。

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昨年10月頃、発売された時にFBに書いた記事をこのブログにも転載しましたが、暖冬とはいえ、冬本番となったこの時期に再び!

週刊文春のムック本として、『温かい家は寿命を延ばす』という本が出版されています。写真にあるように本の表紙には、
〇熱中症を防ぐ家
〇きれない空気を作る家
〇頭がよくなる環境
〇快眠できる家
など、キャッチーなフレーズが並びますが、図やデータなどを多用し、医学的根拠なども示しながらの充実した内容になっていると思います。

温かい家だとなぜ寿命が延びるのかというと、冬寒い家に住んでいると、寒いだけで血管に負担を掛けますし、ヒートショックと言って、「家の中で、リビングは温かいけど、トイレや風呂などが寒い」など、部屋ごとに温度差があると、さらに体に負担を掛けて、長い時間を掛けて健康が損なわれることが多いですし、場合によってはそれによって命を落とすということもあり得るから」で、「それを防ぐために、(簡単に言うと)サッシュや断熱材の性能を良くして家の断熱性を高めて、エネルギーをできるだけ使わずに温かい家にしましょう」ということです。

よく言われますが、1年で、交通事故で亡くなる人が約4,000人くらいであるのに対して、ヒートショックが原因で入浴中に亡くなる人は17,000人にもなることからも、家の断熱性の重要性が改めて見て取れると思います。もちろん最近では、逆に家の中での夏の暑さ対策も重要になってきていますが。

こうしたことは、見方によっては脅しのように受け取られる可能性もあるので冷静に見る必要はありますが、「食事」や「運動」などとともに、「家の断熱性」も健康にかかわる、決して小さくない要素のひとつであることがかなりわかってきましたし、それをできるだけ低コストで実現できるようになってきたので、さらに盛んに言われるようになったのではないかと思います。この本以外でも、「建物と健康の関係性」についての書籍は増えてきたと思います。新築だけでなく、これは長く住むためにリフォームなどでも検討する価値があることだと思いますので、ご興味のある方はぜひお手に取ってみて頂ければと思います。ネットですぐ購入可能です。

そして、「健康」ももちろん大事ですが、断熱性に優れた家は、室内が暑くなったり寒くなったりする速度がゆっくりになりますし(朝、キッチンが寒いなどが軽減されるなど)、部屋同士や部屋の中での上と下(床付近)などでの温度差(温度ムラ)が少ないので、何といっても『快適』であるのが、断熱性を高める利点だと考えています。


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