ドラムの防音室
しばらく前から気になっているのですが、学校などでいじめを受けた子が、「この子らにいじめられた」など書き残して自殺するケースが見受けられます。もちろんこうした精神的につらい状況に追い込まれた時に、「うつ病」になってしまって自殺してしまう(うつは深刻化すると、自殺願望が出ることは知られていますよね。電通の女子社員などは、こうしたことだったのだろうかと思っています)ことも考えられますが、うつ病は、1日などでなるものでは基本的にはありませんので、うつ症状が出ていることは、近くにいる家族などが気付くはずなのです(そうした知識が親御さんらにあることが前提ですが)。
ただ、ニュースで話を聞いている範囲でしかありませんが、こうしたいじめによる自殺は、うつ症状を伴ったものではないことがほとんどであるように思います。そうした前提で、いじめられている子供たちに個人的に言いたいのは、「絶対に死んだりせずに、逃げれば良いだけです!」ということです。いじめで精神的に追い込まれてしまっている子供たちは、それ以外の広い社会が見えていません。とりあえずその場から逃げて、時間が経って落ち着けば、自分が社会に役立つ、自分を必要としてくれる人が必ずいることに気付くはずなのです。
死んでしまったら終わりです(もちろん、死後の世界の存在を否定するわけではありませんが)。そして何より、いじめた子に対して、いわばあてつけのように自殺したとしても、そのいじめた子たちは、少しは反省なり、心が痛んだりするかもしれませんが、基本的には死んだことによって根本的に生き方や考え方が変わることはないだろうと私は思います。だから、「死んで訴えるなんて無意味、命が無駄になるだけ」だと思うのです。だからこそ、死ぬなど考えずに、苦しいのであれば逃げれば良いのだと思っています!
・・・と、またまた余談が長くなってしまいましたが(苦笑)、現在設計中のお宅で、重要事項のひとつとなっていることに、「ドラムの防音室」があります。建主様の以前からのご趣味で、防音室ができたら、広くはなくても、昔のお仲間とセッションをしたりと、夢が広がっているようです(笑) とても良いことだと思います。
今回は建主様が、楽器演奏に詳しい知人からお話を聞き、住宅での防音措置の実績が豊富なとある会社に、防音と音響(防音は、楽器などから出る音を、外にできるだけ漏らさない措置、音響は、楽器を演奏している際に、音が跳ね返って来たり、逆に自分の弾いている音が自身で聞こえないなどのことがないように、そして場合によっては演奏がきれいに聞こえるようにとの目的で行なう措置です)の設計と施工をお願いしたので、私も全体の意匠設計者として打合せに参加させて頂きました。こちらの会社さんはとても技術的なノウハウがあるようで、私もとても勉強になりました!
こちらの会社さんが言うには、「ドラムなど打楽器の防音は難しい方」とのことでした。確かに私も今まで、ピアノやオーディオ、ベースなどの重低音などについての対策は実施したり検討したりして来ましたが、「ドラムの防音は格段に難しい」とのことを改めて気付かされました。そんな会社の担当者に、最も防音が難しいものは何かうかがったところ、「和太鼓です」と断言していました。しかもそれを、筋骨隆々のたくさんの男性たちが打ち鳴らすような状況では、計算ではわからない現象が起こるんですとのことでした。なるほど~と。
このように、楽器を楽しむ、それもできれば自宅でとのご要望は、これからますます増えるのではないかと思います。もちろん、程度にこだわるほど、費用も高くなってしまいますが(苦笑) それでも当事務所にご相談頂ければ、新築のみならずリフォームも含めて、対応させて頂けると思いますので、宜しくお願い申し上げます!(笑)
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