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2017年2月 4日 (土)

近所の火災と消火スプレー

先日乙武さんが、「学校でのいじめや体罰などは、簡単にいじめとか呼ぶべきでない。ケースによっては傷害罪、恐喝罪などであるとの認識を持たないと、こうしたことがいつまでもなくならないのでは」と言っていました。確かにそうですよね。

明日には久しぶりの降雨が期待できるようですが、本当に乾燥状態が続いていますね。

そういえば、ちょうど良いので、先日、うちの近所で発生した火災について。とある日に出掛けようと思ったら、近所のおじいちゃんというかの人が寄ってきて、「磯貝さん、消火器持ってる?」と言うのでどうしたのかと思ったら、近所の畑で火事が起きたとのことでした。畑で不要物を焼いていたら、枯れた草むらに延焼してしまったとのことでした。私もビックリして家に入り、「消火スプレー」を渡しました。状況がわからないものの、あの辺は水がないのはわかっていたので、自宅のバケツに水を汲み、現場まで持って行きました。

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するとちょうど同じころに、通報で消防車が駆けつけてくれました。焼けている範囲は10坪くらいはありそうでしたが、草むらって、端の方が燃えているだけなんですね(状況によるのでしょうけど)。消防の方が2名でしょうか、まずはホースが現場に届くまで、スコップでバンバンと炎を叩き、消火を試みていました。前出のおじいさんが、消火スプレーを使って消火を続けていましたが、「危ないから下がって!」と大きな声で指示。確かにそうだなぁと。すごい緊張感でした。警察の方もいらっしゃっていました。その後ホースが届いて消火活動が行われ、無事に鎮火し、それを見届けて私も現場を離れました(写真は、不謹慎かと思いましたが、火災に対する注意喚起に有効かと撮らせて頂きました)。おじいさんによると、「このスプレー、結構効いたよ!」とのことでした。でも本当に、消防や警察の現場の方々は、とてもテキパキと素晴らしい仕事をなさって、普段からしっかり準備なさっているのだろうなと、改めて感服しました(特に消防の方って、通りがかるとよく訓練なさってますよね。だいぶ前ですが、消防士の建主様に出会ったこともあります)。毎日、私たち市民の安全を守って下さり、ありがとうございます!

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それと、先ほどの消火スプレーですが、「天ぷら油の消火などに使える」とのことで、ホームセンターで以前に目にとまり、購入してあったものでした。本格的な消火器もあるのですが、使用期限を過ぎたものを使うと破裂することがあるなど聞いてビビっていたので(苦笑)、比較的楽に扱えそうだと思って購入しました。

家庭での火災の原因は、こんろ、たばこ、ストーブ、放火、配線器具などが代表的なもののようです。コンロも、天ぷら油からの発火などもとても心配でしたが、今はIHクッキングヒーターは、炎がなく、強さの管理もできるので、火災の可能性はほとんどないと考えるのが通常ですが、最近のガスコンロも、天ぷら油の温度設定ができるものが出て来ましたので、こんろでの火災の発生は少なくなってくるものと思われます。しかしそれ以外にもストーブやたこ足配線など、火災の原因となるものはどの家にでもあり得ます。そして、火災というのは、「初期で消化できるか」というのが、きっと最も大切なのであろうと思います。留守中や就寝中など、初期消火ができなかった場合に、火災が大きくなるということでしょう。そうした意味からも、やはりどの家庭でも、消火器や消火スプレーなどは備えておかれると良いでしょう。特に消火スプレーは、楽に使えてそれなりの効果があるので、オススメだと思います。ただし、この手のスプレーは、「焚き火などの小規模火災、天ぷら油、コンセントなどの電気火災には対応しているが、ストーブ火災や自動車用クッション火災には対応していません」など書いてあります。メーカーにあとで確認してみようと思いますが、消す対象のものの中に、このスプレーでの効果が保証できない場合があり得るという意味であり、効果がないとかではないのだろうとは思います。

私も建築設計者として、普段、住宅でも、さらには特に非住宅の建物の方が、規模や用途に応じて定められた消防設備を設けるなどでふれる機会が多いですが、住宅設計の、そして入居後のお宅にも、火災に対する注意喚起をしていければと思った次第です。くれぐれもみなさま。「火の用心」です!

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