基礎の配筋検査・コンクリート打設
「高崎の家」は今週、配筋が終わったのでその検査を行ないました。基礎が大きいのでチェックも時間が掛かります(苦笑) 鉄筋だけでなく、アンカーボルトやスリーブの確認もします。
致命傷とまでではありませんが、いくつか施工間違いがあったので直してもらいました。「プロなんだからミスなんてしないんでしょ?」みたいに思っていらっしゃる建主様もいらっしゃいますが、とんでもない!(笑)
「故意」は言語道断ですが(今でもありますが)、単なる「ミス」はどんな作業にでもつきもので、ちょっとした意思疎通の乱れや確認のし忘れなど、建物を建てるとの複雑な作業においても、まま発生します。あとででも気付いてやり直せば済むものであれば良いですが、やり直しが難しいものも多くあります。ミスは全くないに越したことはありませんが、できるだけ少なくする、特に致命傷になりかねないものはほぼ完全になくすとの目的で、施工会社の監督さんによる「管理」と監理者による「監理」をしっかり行なうのが良いと思っています。単なる品質確保のためだけでなく、こだわりが多いほど施工も難しくなる傾向にあるので、そうした意味でも監理は重要なものになります。(すみません、妙に力が入ってしまったような・・・。もちろんこの現場のことではなく、一般的なお話です 笑)
もちろん、実際に工事をするのは職人さんなので、職人さんが気持ち良く、まじめに丁寧に仕事をしてもらえるような環境づくりも大切なので、いろいろ考えながらやって行きます。
余談ですが、「わが社の基礎はこれだけ大きい、鉄筋が多い」などのPRを未だに見掛けますが、木造とはいえ、基礎の形状などは構造計算によって求めるのが基本だと思いますので、「掛かる力に見合った形状・サイズ」にするのがベストで、簡単に言うと、計算をしない場合は、掛かる力に対して貧弱になって支障が出やすくなるか、オーバースペックで不要な費用が掛かっているかのいずれかが多くなることを意味します。
上の写真は基礎のベースと言われる床板の鉄筋ですが、右と左で鉄筋のピッチが違うのが見て取れると思います。こうした違いも、「掛かる力の大小」によって生じるものです。
そして配筋がきちんと仕上がって、翌日には1回目のコンクリートの打設があったので立ち会いました。いくつかチェック事項があります。天気も問題なく良かったですが、特に今週は暑い日が多く、コンクリートは暑いと早く固まりやすいので、生コンが作られてミキサー車が来て打ち終わるまでの時間や、実際の打設の仕方などについて確認したり指示したりと、基礎が大きい分なおさら大変でした(笑)
次は2回目のコンクリート打ちを行ない建て方に入りますが、まだ少し時間が掛かるようです。一気に日焼けして鼻の頭がヒリヒリしますが頑張ります!
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