「コンフォルト-間取りと居場所」
先日、現在図面をお描きすることになっている建主奥様と意外な場所でバッタリお会いし、お互いにビックリしてしまいました(苦笑) お伝えしそびれてしまいましたが、図面はもうしばらくで仕上がる予定ですので宜しくお願いいたします! ということで、ブログをご覧頂いているかはわかりませんが勝手にメッセージまで(笑)
さて、「コンフォルト」の2013年2月号の特集が「間取りと居場所」で、某建主様との打合せ用との目的もあって購入してみました。早めにブログに書こうと思って忘れてしまっていて、既に本屋さんの店頭にあるか微妙な感じになってきましたが、ご紹介まで。
「ただ広ければ快適、というわけではありません。心地よい居場所のある家には意外な共通点がありました」と表紙に書いてあります。
住まいのつくりを、「どこにどのような居場所をつくるか」という点から構成していく方法は、今や珍しいものではなくなって来ましたが、「家の中の居場所」という場合、住まいを「ワンルームなどのような均質な空間ととらえて、それにどのような意味を与えて空間を分節して行く(区分けして行く)か」という方法であることが多いでしょうか。
また単に「何をするか」といった意味での「用途」とのつながりが強い、家族と集うリビングや食事をするダイニング、書斎などのスペースをどうしつらえかといったことなどではなく、特に「やすらぎ、安心感、心地良さ」を得られる場所、そして特定の目的を持つわけでもなく、屋外や高さ、手に触れる部分などの使用材料、家族らとの位置的な関係性に変化を持たせることで作り出す、「ちょっとした心的変化や安定が得られる場所」という意味で使われることが多いかと思います。
ということで、掲載されている実例自体はそれほど新鮮さがあるかと言われると微妙な印象かも知れませんが、「こんな家のつくり方もあるんだなぁ」ということで、一度ご覧になってみるのも良いのではないでしょうか。おそらく既に家をお持ちの方にも、何かのヒントになる部分もあるかも知れないです。家を建てることがゴールではなく、「住みこなすことが楽しい」という住まいであると良いなと思います。
余談ですがこの「居場所」というのは、いくつかの専門分野で扱われている概念でもあります。主に「個人のアイデンティティ」というものとかかわっていているのだろうなと思います。建築分野における、建築と個人のアイデンティティとの関係性は、その後研究が進んでいるのかなぁ?と思ったりしています。
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