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2013年2月15日 (金)

大好きな「富士通のCM」

最近、富士通のテレビCMの中でとても気に入っているものがあります。「世界の車窓から」などのテレビ番組のあたりで数日に一度見られますが、富士通のWEBサイトでも観ることができます。下記にリンクを貼りますので、ご興味ある方はぜひご覧になってみて下さい。

富士通の現行のCMにはいくつかシリーズがあるようですが、私が大好きなのは、その中の「暮らしと富士通」シリーズのうちの、「すばる望遠鏡篇」です(どちらかというと30秒バージョンの方が、テンポが良くてより好きです)。

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内容的には、「すばる」という国立天文台の巨大望遠鏡を、富士通のICTが支えているという告知CM。BGMのピアノは村松健さんという方によるものだそうで、もちろんそれもとても良いのですが、何といっても、このCMに出てくる男の子、添付の説明によれば役名をノボルくんといい、演じているのは澤田陸くんという子役さんだそうですが、父親としては涙がにじむほど、と~ってもかわいいのです(笑)

望遠鏡での天体観測の準備をする父親と息子、そこでの会話。
ノボルくん:「ねぇお父さん、土星ってさ、わかるかな?」
お父さん:「わかるよ、輪っかがあるもん」
ノボルくん:「あ、そっかぁ! 輪っかあるからわかるか!」
といって、男の子が自分の手で輪っかを作り、期待に胸をふくらませて暮れゆく空を見上げる、というのが上の写真です。

所属事務所での陸くんのプロフィールを見るとこのCMは、2年ほど前に製作・放送開始となったもののようで、もちろんこれは演出に基づくお芝居であるわけですが、特に父親の言葉をなぞるような部分など、子どもの好奇心や感動、それを大切に思っているであろう父親の自然な雰囲気を、よくぞここまで凝縮されたセリフや仕草にまとめ、そして上手に演じているものだなと、私一人でいつも勝手に盛り上がっています(笑) もちろんノボルくんの様子が、純粋で底抜けに明るい現在のわが子と重なるからというのもあり、要は、わが子と私自身の成長に伴ない、今までずっと放送されて来ていたであろうこのCMの素晴らしさに、ようやく気付くようになったということでしょう(笑)

そして最後には、望遠鏡から土星を観て、男の子は「(わぁ!)ホントに輪っかがあるー!」と言って喜び、「宇宙人っていると思う?」とお父さんに聞いてCMは終わります(以上、60秒バージョンは少し異なります)。

私が男だからというのもあるかも知れないものの、それでも、これは私だけの印象ではないだろうとも思うのですが、「息子にとっての父親」というのは、娘にとっての母親ともまた違う、特別な意味があるのではないかといつも思っています。息子にとっての父親とは、もちろん個人差はあると思いますが、いわば一番身近な「背中」。良くも悪くもそれを見て息子は育つわけですが、その「背中」は、息子が立派な大人になっても、折にふれて見たいと思う、もしくは振り返りたくなるものであって、そうした「背中」を必要とすることに性別差はないのでしょうけれど、何なのでしょうかそもそもの性格なのか環境なのかわかりませんが、そうした「背中」を必要とする「度合い」が男の方が大きく、その重要性が高いのではないかなぁ?と思ったりもしています。そんなこともあって、あのCMを見るたびに、考え過ぎることのないようにしたいとは思いますが、あんな風に子どもが育つような父親でありたいなと思うのです。もちろん私も自分の父親に対し、途中に長い反抗期がありましたが(苦笑)、今では良い面も悪い面も含め尊敬と感謝の念を持っています。

余談ですが、今回は親子の話でしたがそうした関連に限っても、思えば世の中は、子どもが何人いるとか、それが男か女か、子どもをつくらないとかできないとか、結婚をしないとかできないとか、自分と違う立場の人をあーじゃないこーじゃないと言う、そして多くの場合はそれに優劣をつけて、さらにはどちらかというと、自分の方が勝(まさ)っていることを確認したがる傾向がままあります。でも基本的にそういうことは、とてもくだらない、どうでも良いことだよなぁといつも感じています。

もちろん、優劣、良否の価値判断が比較的容易にでき、それの劣や否を改善しようと努力することが大事であるケースもたくさんあるでしょうし、他方、「それぞれの個性」などと言って、深く考えることや対立すること、努力することなどを安易に避けたり、ましてや競争をさせないことを良しとするような意見には、全くくみしないタイプである私。それではあっても、自分が置かれる立場が一瞬でガラッと変わるとの経験を何度かして来たつもりのわが人生。要は、「明日はわが身」などの言葉のように、その立場が急に変化することもままありますし、いざその立場になってみないとわからないこともたくさんあるだろうとの謙虚さは、常に持ち続けたいものだと思ったりもします。そして実際として、自分と違う立場の人も、自分は気付かないかも知れないけれど、それぞれの立場に応じた楽しみや心の糧となる価値観などを、きちんと見つけて行けるものなのだと思ったりしています。

人によってはかなりウザく感じそうな方向に話が行ってしまいました?が(苦笑)、まあ、あのCMは素晴らしい!ということ、そして私なら「宇宙人?今はきちんとは見つかってないけど、だからと言っていないと決めつけちゃ良くないと思うよ。お父さんはきっといるんだろうなぁと思っているよ」と答えるでしょうか(笑) ということで、コーヒー、料理に続き、天体観測も趣味にするかな~!(笑) 

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