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2012年11月20日 (火)

瓦の勉強会

先週、建築士会高崎支部青年部の勉強会が久しぶりにあったので行ってきました。
テーマは「瓦(かわら)」でした。

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建築士会青年委員会では、以前から群馬県屋根瓦工事組合連合会(群瓦連)の青年部と交流があり、県内で何度か講習をしてもらっていましたが、私はタイミングが悪くて今まで参加できて来なかったので初めてでした。
瓦と言っても、和風住宅や神社仏閣などで見られるようなものだけでなく、スペイン瓦のような洋瓦や、最近は、フラットな形状の洋瓦なども種類が豊富になって来ています。

勉強会の内容は、東日本大震災の被害状況報告、和瓦の割付などでした。
被害報告では、屋根瓦のどのような部分がどのような理由で損壊することが多いのかの解説もあり、とても役に立ちました。施工した業者さんの腕というかやる気の違いも、被害の有無に関わるようでした。

瓦屋根は棟部分が弱いことは知られていて、震災後に、棟部分が崩れて雨避けのブルーシートがかぶせられている光景などもご記憶の方も多いかと思います。しかし最近では、棟瓦のしっかりした施工方法も普及しているので、そうした措置をすれば、棟瓦もかなり丈夫にすることができます。

また瓦は「重い」とのイメージ(ガルバ屋根などに比べると重いのは確かですが)が強く、耐震面から敬遠されるお客様も増えていると感じます。一部では、悪い意味でのセールストークとして実際以上に誇張されていることもあります。でも基本的には数十年前くらいから、昔のように瓦を葺く際に下に土を敷いたりするわけではなくなってきているので、昔ほど重いわけではなく、また、屋根の重さに応じて耐力壁を増やす決まりになっているので、「瓦=地震に不利」というわけではありません。その一方で、流行の板金屋根などに比べて、価格は高めであるものの、断熱性があり、雨の音も静か、また、価値観・デザインによっては高級品としての価値が見いだせるなどのメリットがあります。

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また瓦の割付については、実際に施工するこうした方々が苦労を強いられることが多く、結果的に建主様にデメリットが生じることもあるということもあって企画されたようでした。しかし設計段階でもそうした知識を持っておくことは良いことだとは思いますが、余程厳密な検討を要する和瓦などでない限りは、個人的には、現場が始まってからの監理として検討するのが現実的ではないかと感じました。それよりも、ハウスメーカーや工務店の監督さんが施工管理として、割付についてしっかり対応してくれないことが多いとの現実を知りました。そんなものなのか~、と。

それと気になったのが、太陽光発電パネルなどの後施工(あとせこう)工事のやり方。基本的には太陽光パネルの設置は、既存の屋根にビス+コーキングのような安易な方法で取り付けられること、その割に、設置業者は雨漏りに対する保証をほとんどしないという現実は私も知ってはいました。そしてこの日にきいた話では、パネル設置業者は、わずかな講習を受けるだけで販売が認められるので、屋根や防水に対する知識が最低限しかなく、かなり雨漏りのリスクが高いところに平気でビスを打ったりしているそうで、数年後などに雨漏りが心配される家がかなりあるとのことでした。対策としては、家ができた後にパネルを設置する場合(まあ、新築時に設置する場合でもそうですが)は、家を施工した施工会社や屋根屋さんと、事前に留め付け方などについて充分に話し合ってもらった方が良いようでした。

というところで、いろいろと学べて良かったなと思います。勉強会のあとは、懇親会ということで、さらにいろいろざっくばらんに意見や情報の交換ができ、楽しく過ごすことができました。講師や準備をして下さったみなさま、ありがとうございました。

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