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2012年11月26日 (月)

少林山で外国人建築家を想う

先日、高崎の少林山達磨寺で、JIA(日本建築家協会)群馬クラブの建築展があり、私は会員ではありませんが、先輩に声を掛けて頂いたので参加して来ました。3日間に渡る建築展のタイトルは「少林山達磨寺でものづくりの原点を考える」で、私が参加してきたのは、その中の「少林山達磨寺でタウト&レーモンドを考える」でした。

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このブログでも何度か書いていますが、私の昔の勤務先でもある井上工業の元会長・井上房一郎氏がいたこともあり、群馬は、ブルーノタウトと高崎音楽センターを設計したアントニン・レーモンドという2人の世界的に著名な建築家とゆかりがあります。タウトが祖国ドイツを追われ日本に来た際、この少林山達磨寺の洗心亭に一時身を寄せていたことも良く知られるところです。

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前置きはそのくらいにして、この日は、しばらく前に整えられた「タウト思惟の径(しゆいのみち)」という、タウトが滞在中に良く散歩に訪れた境内のスポットを、住職さんの案内で回りました。こうした散策ルートができてから初めてだったので、今まで知らなかったところを見学することもてきました。各所に解説があったり、パンフレットもあるようなので、興味のある方はぜひ散策にお出掛け頂くと良いかと思います。

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またこの日は少林山での菊花大会も開かれていて、紅葉もちょうどきれいだったので、結構たくさんの人がいて賑わっていました。

その後は、レーモンドの弟子である三沢浩さんの講演があり、レーモンドの建築哲学や人となりについていろいろなお話を聞くことができました。
現在は高崎市立美術館の一部になっている旧井上房一郎邸(旧高崎哲学堂)は、このレーモンドが東京麻布に作った自身の事務所を模写したものですが、戦前のモダニズム建築の考えと従来の日本建築を融合させて作られた名作として高く評価されています。こちらの建物も、家づくりの際にはぜひ一度見ておいて頂くと良いのではないかと思います。

そんなところで、きれいな紅葉を眺めながら、こうした外国人建築家が活躍していた時代や建築に(たまにはマジメに?)思いをはせたのでした(笑)

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