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2012年8月 3日 (金)

サイディング2

しばらく前に、免許証を不正にコピーして、建築士になりすましていた事件があったのを受け、各建築士事務所の所属建築士の免許証を確認して、県に名簿を提出するとの話になっていてやりましたが面倒です(苦笑) でもメール提出可でした。

さて「クラガノキューブ」は、外壁のサイディング貼りが完了しました。
そういえば、ということで、前回のサイディングの記事の際に書けなかったところを・・・。

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外壁について、ビルなど鉄骨造の建物などで多く使われる外壁材のひとつに「ALC」があります。ALCとは軽量気泡コンクリートのことで、要は、たくさんの小さな孔を持つ(多孔質)よう成型されたコンクリートのことで、パネル製品は厚み10㎝など数種ありますが、幅は共通で60㎝です。
ちなみに昔、ヒヨコを乗せて下から熱しても大丈夫というCMで有名だったへーベルパワーボードは、木造建物で使う薄い3.7cm厚のALCパネル。それからもわかるように、ALCは耐火性能にも優れます。

こうしたビル用のALCを使う場合は、60㎝の幅方向をできるだけカットせずに済むように、ALCパネルの幅や位置を優先して、これに合わせて窓などの開口部の寸法を設計して行くことが基本になっています。無駄な加工が減り、幅も揃うときれいで施工も楽だからでしょう。上の写真の建物でも、ALCパネルの幅はカットせずに、パネル6枚分、1枚分などの幅の中でサッシュを作って取り付けられているのがわかると思います。 ALCに限らず、厚みのあるパネル状の外壁材に良くみられるもので、「外壁の割付」などと言います。こうなっておらず、パネルが妙ににかかれていたり、変に半端な幅のものが入ったりしていると、「割付がヘタ」と言われてしまいます(苦笑)

話は変わって木造住宅についてですが、どのサイディングも、厚みはビルものに比べると薄く、現場でのカットも簡単なので、通常は窓などの開口との関係性はほとんど気にしません。

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でも今回「クラガノキューブ」で採用したサイディングは、柄がないシンプルなもので、しかも目地が目透し(めすかし)になっていることもあり、横の目地ラインがよく目立ちます。(横貼にしているため。縦貼であれば縦の目地が目立つわけです) そこでサッシュの高さを特注して、ビルもののALCなどのように、庇も含めてサイディングの目地と目地の間にピッタリ納まり、目地が通るように設計しました。やはりきれいになりました。

こうした部分は、言われないと気付きにくいものの、言われれば違いが良くわかる部分です。

でも、住宅用のサッシュは規格の寸法があり、規格外の特注寸法にすると割高になります。また、外壁がパネル状で横貼の場合は、高さ方向に制限が加わります(このサイディングの幅は、一般的な45.5cmなので、そのピッチで窓の高さ位置や高さ寸法を決めることになるため。縦貼であれば、横方向に制限が加わるわけです)が、「高さの面での安全性や使い勝手」など、外観以外にも、室内側からの条件も併せて考えなければならないので、特に外観をきれいに見せたい部分のみに限定して採用しました。

設計図をもとに、施工会社さんにも施工図を描いてもらい、何度もやり取りすることで、ようやくこうしたことが可能になります。施工会社さんにもとても頑張ってもらっています。

ということで、まあ「こういうところにも気を使うと、値段もそれほどかけずにさらに良くなります」というのをひとつご紹介してみました、という感じです(笑)

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