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2012年6月26日 (火)

縁側塗装・DIYメンテナンス

梅雨入り前の実施予定がずれ込んでしまいましたが、先日「夕涼みの家」の縁側塗装のメンテナンスを行ないました。

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施工中の塗装の様子は過去のページに書いてありますが、材料はヒノキの節ありで、靴履きの「デッキ」ではなく、あくまでも寝転がったりもできる「縁側」。私もお手伝いしつつ建主様のDIYで行ないました。しかも色付きの塗料だと室内のフローリングのような自然な風合いにならないので、当時改良して新発売されたオスモのウッドステインクリアープラスという屋外木部用クリアー塗装を、実験的に施しました。

2010/6/9 縁側のDIY塗装

あれから2年が経ちました。
知られる通り、外部の塗料は一般的には色が濃い方が塗装の耐久性や木材の保護効果が高く、クリアー塗装ではなかなか対候性が出せないと言われます。塗装前のオスモの説明では「日光や雨にあたる場所だと1~2年でグレーに変色(灰色化)して来る」と言われていましたが、もちろん縁側という「床」なので、日射も強く当たり、水滴も切れづらかったりするので条件が過酷なのだろうと思いますが、塗装後ほんの数か月でグレーに変色し始めました(あくまでこれは一例です)。でも、雨がほとんど掛からない室内寄りは、ほとんど施工当時の木の表情を保っていました。

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雑巾掛け以外、2年間ほとんど手入れなしの状態からの初めての本格的なメンテナンスは、まずはオスモの「ウッドリバイバー」という商品から始めました。これはわが家のウッドデッキでも昨年試して効果を確認できているのですが、灰色化した部分にこの液体を薄めて塗り、15分ほど待ってデッキブラシなどでこすると、灰色化した部分を汚れのように落とすことができます。
灰色は実際は汚れではなくて、日射と水によって木材が変質したものなのですが、それはほんの表面だけで中身までは変化していないことが多いので、そうした場合には、わりと簡単に施工当初のような木の風合いに戻すことができます。

「夕涼みの家」の縁側は、上には屋根が掛かっているので、全くの雨ざらしに比べると条件は良い方なのですが、それでも南の先端部分は、少し風が吹けば雨が吹き込んできますし日光もより長く当たるので木の変色がかなり進んでいました。ウッドリバーバーを塗って亀の子ダワシでこすることで灰色化した部分の多くは除去できましたが、ヒノキだからというのもあると思いますが、木の繊維以外の柔らかい部分のグレーは削り取られて行き、まるでうづくりのような状態になりました(ウッドデッキで使用されるハードウッドの類ではこうのようにはなりませんでした)。ですのでそうした部分を少しでも平滑にするように、次のステップとしてサンダーを掛けました。これは建主様の方で入念にやっていました。
(写真の撮り方がヘタですみません・・・)

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ウッドリバイバーを使ったあとに塗装をする場合は48時間あけることになっているので、梅雨の防雨と日射の多少の遮断のためにブルーシートを掛けて翌週に持ち越しました。この間に例の台風もやって来て、養生しておいて良かったです。

さて、肝心の再塗装ですが、今回も再度クリアー。でも最初に使ったオスモのクリアー(現在はクリアープラスと商品名が変わったようです)ではなく、いくつかのメーカーに問い合わせをして可能な範囲でいろいろと検討し、ホームセンターでも売っている某クリアー塗料にしてみました。いずれも2回塗りですが、オスモよりもある程度安く済むので、建主様と相談して、とりあえず耐久性はあまり期待せず、安めの製品でマメに手入れするとの方針に変えてみました。

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最終的な仕上がりは以上の写真3カットのような感じで、さすがにまるで元通りとは行きませんが、それでもかなりきれいになりました!今回新しく使った塗料が今後どのように経年変化していくかも観察して行きますが、できるだけクリアーで頑張って、どうしても厳しくなってきたら色付塗料を塗るか、材料代のみならそれほどでもないのでヒノキの床材自体をDIYで新しくしてしまっては?と建主様とは話しています。

今までのメンテナンス方法の改善点や、実際に生活して来ての建主様からの灰色化が進むポイントなども聞けて、今後は屋外木部のクリアー塗装をより上手に扱えそうです。

メンテナンスは少ない方が良いのは多くの人が思うところですが、それによって得られるメリットと比較しての判断になり、このメリットの感じ具合も人それぞれ。でも家を建てることによって、庭や家の手入れが、日々の暮らしの新たな楽しみや趣味になる方もたくさんいらっしゃって、せっかく家を建てたのであれば、それによって何か新たな価値を見出せると、それも喜ばしいことなのではないかと思ったりします。

以前にお問い合わせを頂いて先日事務所に遊びに来て下さったお客様(ありがとうございました!)も、この「夕涼みの家」が気に入っていてとのことでしたので、また遠からず、見学の機会を設けさせて頂こうと思っています。見学会の告知期間も少なめかと思いますので、ご興味のある方は当WEBサイトをマメにチェックして頂くか、情報メールの登録をして頂ければと思います。

作業をした日は運良く梅雨の晴れ間。暑くはありましたが、涼しい風が吹き抜ける気持ち良い週末でした。これからまだしばらく梅雨は続きますが、またこの家の良さを最も感じられる季節が巡ってきます。

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磯貝地域建築設計事務所

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