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2011年10月11日 (火)

黄金色の稲穂

この三連休も遠出はできませんでしたが、
天気は良かったので、安中市内の田んぼをふらっと巡ってみました。

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安中にも、もちろんたくさんの農地がありますが、
簡単に言うと、田んぼは大量の水が引き込める土地であることが必要で、
それが難しい農地は畑となっていることが多いわけです。
そういえば子どもの頃、身近にたくさんあった桑畑も、
今ではすっかり見掛けることがなくなりました。

普段の生活の目線に、ヤフーやグーグルの地図を重ね合わせてみると、
これだけ農地や森林などの「緑」があるのに、まとまった田んぼがあるエリアは
結構限られているらしいことに気付かされます。

そのひとつが九十九(つくも)川流域。
R18の北側のエリアで、安中一中の辺りから、
安中市スポーツセンターの前を通って後閑の先まで、
水田地帯が5~6kmほど続いています。
上の写真は、夏を思わせる緑が残る河川敷をたずさえた九十九川が、
両側に広がる黄金色(こがねいろ)の水田をしたがえ、
左の方へと曲がって行くところです。

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この連休は、ちょうど稲刈りの最盛期だったようで、
普段はただの抜け道と化しているかのような農免道路も、
いろんなところに人や軽トラが出ていて、
稲刈り機の音も聞こえ、けたたましいほどではありませんが、
収穫の喜びに満ちたような、ちょっとにぎやかな雰囲気に包まれていました。
こうした時期にこんなところで、もっとたくさんの人で何かできたら、
それはそれで楽しそうだなとふと思ったり・・・。

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稲穂は、葉が太陽に透かされるように見るのが一番輝いていたようでしたが、
撮る側からすると要は逆光なので、
写真にはあまり向かないのか、テクが必要なのか・・・?
そんなことを考えながら、機械の音の合間に耳を澄ませると、
いろんな虫の音が聞こえてきます。
秋が深まる方向へと空気が流れているかのようです。

そしてもうひとつ、柳瀬川流域。
ベイシアの辺りから、新島学園の南を通って信越化学の方まで、
こちらは7~8km以上でしょうか続いています。
旧安中市を流れる川としては、市街地の南を流れる碓氷川と、
北側の九十九川というふたつが、大きめの川として知られていますが、
意外なことに、碓氷川のそばには大きな田んぼがあまり見られませんでした。
(と言っても私自身、実際にどこの川から水を引いているのか
把握しているわけではないのでご了承のほどを)

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最後に、個人的に残念な写真を。
ここは、しばらく前に通って、ちょっときれいなところだなと思って
チェックしていたのですが、ほんの数日の差で稲刈りが始まってしまいました(笑)
線路と道路に挟まれ、水田が黄金色の帯のように続くその先には
小さく妙義山が見えます。
さらには、線路の電車も入るとちょっと良い風景になりそうな印象です。
来年改めて来てみたいと思います。

ちょうどこの月曜には、首相がTPP関連での農家の視察で
川場村を訪れたとのニュースも伝えられました。
都市としての開発や後継者問題、その他農業政策なども含め、
こうした風景もどんどん変化して行かざるを得ないのかも知れませんが、
何に変わったとしても、「美しさ」は継承されて行って欲しいなと思います。

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