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2010年11月11日 (木)

木造大規模建築物の構造見学会

先日、渋川で建設中の行幸田保育園の構造見学会があったので行ってきました。設計監理は、県内でも有名なエムロード環境造形研究所さん、構造設計は、木造の構造設計で全国的に知られた稲山正弘先生ということで、当日は現地で解説もして下さいました。稲山先生の連続講義を数年前に受けに行ったことがあったので、ちょっぴり懐かしくもありました。

写真はアップしませんのでわかりづらいと思いますが、一番の見せ場は遊戯室で、スパン約13mの大空間が木造で作られていて、その骨組みを見せて頂くことができました。

木を使って大きな建築物をつくることはしばらく前からよく行なわれるようになっていますが、その多くが、例えば長野オリンピックの会場になったエムウェーブや出雲ドームなどのように、大断面集成材(短辺が15㎝以上、断面積が300㎝2以上)を使ったものか、特殊な金物を使った木質のトラス構造のようなものであり、設計や施工ができるのが特定の会社に限られてしまったり、値段も高くなる傾向にあります。

今回の保育園でのこの大空間を支える構造は立体トラスで、さらにそれを特殊な金物などを使わず、地場の大工さんの加工技術と一般的な金物があれば施工できるよう構造設計がなされているとのことでした。こうした骨組みを美しくつくるというのも、構造設計者の方のデザインセンスの見せ所でもあるのだろうと思います。

また建物のコストを抑えるために木造にしていること、大規模建築物に要求される耐火性能を満たした木造であるとのことで、木造建築物として、また木材の利用促進などの面からとても意義深いと感じました。大規模建築物が木造でつくられる機会がますます増えれば良いなと思います。

こうした見学の機会をつくって下さった関係のみなさまに感謝申し上げます。

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