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2010年11月

2010年11月30日 (火)

外壁吹付・照明・新聞入れ

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完成に向け、「前橋のコートハウスは」急ピッチで工事が進んでいます。

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天気の都合で数日遅れた外壁の吹付がようやく終わりました!正面の外観の、外壁・軒天・玄関ドアです。足場が外れないと全体的な外観の色合いがわかりづらいですが、良さそうな雰囲気です!でもさすがに、西日に照らされると黄色っぽいです。

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内部は、天井・壁の仕上が終って、器具類もおおよそ取り付けられ、あとは床の塗装などを残すのみの段階です。先週末には照明が初めて点灯されました!全体的に電球色で、壁や天井の色も真っ白ではないので、結構落ち着いた雰囲気になります。足場が外れたら、外部給排水や外構が始まります。中庭には、ウッドデッキとシンボルツリーがしつらえられます。

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ちなみに11月末の太陽の様子です。左が3時、右が3時半の中庭です。もう最近は、4時近くになると陽が傾き始める印象ですが、一応この時間でも、中庭の2階には陽が当たっています。思った以上に陽があたるなぁという印象で良かったです。

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ちなみにこれはまだ未完成ですが、建主様のご要望で設けた、新聞・雑誌入れの造作家具です。図書館にあるような、中に古いものをしまえて、最新のものを表に出しておけるというタイプです。上の穴には、買って来たカゴが引き出しのように入ります。リビングをスッキリと整頓するのに大いに役立ちそうです。

週末には、建主様もお子さんと一緒に現場をご覧になったそうですが、幼稚園とそれより小さいお子さんが「すご~い!すご~い!」ととても喜んでくれていたそうです!

2010年11月26日 (金)

「高崎の黒い家」夜景

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先日撮影した「高崎の黒い家」の竣工写真を頂きました!

この写真はそのうちの1枚で、外観の夜景です。
SE構法らしい壁の少ないファサードから、
あかりが一斉にあふれ出てきます。
(これでも耐震等級2。かつ、冬でも室内は暖か!
詳しくは「高崎の黒い家」カテゴリーで)。

撮影時間が押して、あたりはかなり暗くなってしまいましたが、
設計段階でのイメージ通りになっていて良かったです!
(お使いのPCディスプレイが暗めだと、
建物のシルエットがわかりづらそうです・・・)

が、バタバタしていてWEBのリニューアルに手が付かず・・・。
頑張らねばと思います!

週末は、のびのびになっていた建主様ほかみなさんとのお疲れ様飲み会。
楽しみです!(笑)

2010年11月22日 (月)

「前橋のコートハウス」完成見学会を開催します

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前橋市街地の狭小敷地に建つ、ご夫婦と2人の小さなお子さんのための住まいです。周りを建物に囲まれた街なからしい敷地において、SE構法の特長を活かした開放的な「中庭」を設けることで、明るさ、風通し、プライバシーが確保されたここちよい居住空間ができあがりそうです。
その他にも、ゲストを招きたくなる玄関や和室、家事動線、ワークスペースなど、「コンパクトながらも快適に暮らすためのアイデア」が詰まった内部を、前橋のレンガ倉庫をイメージした外観でつつみました。
そんな「前橋のコートハウス」をぜひ体感しにいらして下さい。当日は建主様こだわりの家具などもご覧いただけます。(長期優良住宅です)

完成見学会は下記の要領で行ないますので、お気軽にお申込下さい。

■日時:12月11日(土) 11:00~16:00
■場所:前橋市
■予約制

見学をご希望の方は、FESS STYLE HOUSE(または株式会社関工務所)さんまたは当事務所まで、ご住所、お名前、希望見学日時、電話番号またはメールアドレスをお書き添えの上、メールまたはFAXでお申込下さい。地図などの詳細をお送りいたします。

磯貝地域建築設計事務所  info@isogai-al.com
                                       FAX 027-382-5319

○「前橋のコートハウス」の施工中の様子は、このブログの
 「前橋のコートハウス」カテゴリーでご覧いただけます
○施工をされている株式会社関工務所さんでは、
 スタンプラリー開催中だそうです!

2010年11月15日 (月)

いよいよ追い込み!

「前橋のコートハウス」は、引渡しまで残り1ヵ月を切りました。また建主様のご厚意により、12/11(土)に完成見学会をさせて頂くことになりました。ありがとうございます! 見学を希望される方は、メールなどにてご連絡頂ければ幸いです。(施工の関工務所さんの方では、5ヵ所見学などなさると、もれなくTDLペアチケットプレゼントだそうです。おお~!)

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さて現場ですが、週末に大工さんの工事が終了しました。写真にあるように、リビングのテレビ上やキッチン廻り収納は、大工さんによる造作家具です。このあと塗り壁、クロス、塗装などの仕上工事になります(2階から既に始まっています)。

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照明やその他、メールで結構やりとりをして何度か打合せをした上で、土曜に最終の色決め打合せ。外構などを残してだいたい決まりました! 建主様が最後まで悩まれていたのが、1階の床の塗装と和室のフスマ紙。床塗装は、最終的には4種類のサンプルの中から選んで頂きました。壁や天井の色との相性をチェックしながらなのはもちろん、いろんな明るさの場所での見え方、購入する家具の色合いなどもふまえて、みんな納得で選ぶことができました。フスマは、お子さんが汚すことも考えてクロスと和紙で貼り分けていますが、特に和紙はちょっと変わったものが選べました(廃番になっていませんように(祈))。実に楽しみです!

今週後半には、既に色を決めてあった外壁の吹付が始まります。残りの外部仕上もおおよそ決まりました。外壁色もその他の部分の色も、自分としては初めてのパターンなので、ちょっとドキドキしつつも、こちらもとても楽しみです!

2010年11月11日 (木)

木造大規模建築物の構造見学会

先日、渋川で建設中の行幸田保育園の構造見学会があったので行ってきました。設計監理は、県内でも有名なエムロード環境造形研究所さん、構造設計は、木造の構造設計で全国的に知られた稲山正弘先生ということで、当日は現地で解説もして下さいました。稲山先生の連続講義を数年前に受けに行ったことがあったので、ちょっぴり懐かしくもありました。

写真はアップしませんのでわかりづらいと思いますが、一番の見せ場は遊戯室で、スパン約13mの大空間が木造で作られていて、その骨組みを見せて頂くことができました。

木を使って大きな建築物をつくることはしばらく前からよく行なわれるようになっていますが、その多くが、例えば長野オリンピックの会場になったエムウェーブや出雲ドームなどのように、大断面集成材(短辺が15㎝以上、断面積が300㎝2以上)を使ったものか、特殊な金物を使った木質のトラス構造のようなものであり、設計や施工ができるのが特定の会社に限られてしまったり、値段も高くなる傾向にあります。

今回の保育園でのこの大空間を支える構造は立体トラスで、さらにそれを特殊な金物などを使わず、地場の大工さんの加工技術と一般的な金物があれば施工できるよう構造設計がなされているとのことでした。こうした骨組みを美しくつくるというのも、構造設計者の方のデザインセンスの見せ所でもあるのだろうと思います。

また建物のコストを抑えるために木造にしていること、大規模建築物に要求される耐火性能を満たした木造であるとのことで、木造建築物として、また木材の利用促進などの面からとても意義深いと感じました。大規模建築物が木造でつくられる機会がますます増えれば良いなと思います。

こうした見学の機会をつくって下さった関係のみなさまに感謝申し上げます。

2010年11月 4日 (木)

製図指導と「工業祭」

11月になりました!先週からとても寒い日があったりしますが、みなさま体調など崩されずお過ごしでしょうか。私は先月は仕事に忙殺されて体力が落ちていたせいか、月末から若干風邪気味です。

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さて、11/3文化の日に、高崎工業高校の文化祭である「工業祭」に行って来ました。

「地域産業の担い手育成プロジェクト」の一環として5月から行っていた3年生の製図指導、結局、課題が仕上がる10月末までお邪魔させて頂きました。そして最後の授業の日に、生徒さんに自分の作品のプレゼンをして頂き、私たち建築士会の4人の講師も、優秀作品6点を選ぶ選考に加わらせて頂きました。それから数日間で最終仕上をして、担任の先生方が最終審査をすることになっており、その結果がこの工業祭でわかるということで、仕上がりぶりとあわせてそれを拝見するのがメインです。

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工業祭という、一般の方も来られるいわゆる文化祭は3年に一度なのだそうです。私も高校の文化祭なんて、高校生だったとき以来なのですごく久しぶりでした。各学科や部活単位でいろんなイベントや展示をしていました。庭では、模擬店(響きが超懐かしい・・・)が並び、野外の仮設ステージでは、バンドが歌を歌ったりしていてとてもにぎやかでした。そして、建築学科での作品展示もそうですが、各学科の特徴を活かした展示などもあって、時間の関係であまり見られませんでしたが、普通高校にはない魅力があるようでした。

さて、メインの建築学科の展示。1~3年生まで各学年でそれぞれの課題があって、その中での優秀作品を展示する教室と、もうひとつ、他の全ての生徒さんの作品を展示した教室がありました。1年生は戸建住宅の図面のトレースとパース作成、2年生は戸建住宅の設計、そして3年生は「地域の文化を伝える展示施設の設計」です。

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優秀作品を展示した教室の様子はこんな感じです。模型もたくさん並べられていて、なかなかきれいでした。(余談ですがご存じない方のために。並んでいる机のようなものは、手描きで製図をするための「ドラフター」です)選ばれた作品はどれも特徴があったり、しっかり基本をおさえて完成度が高かったりいろいろですが、おおむねみんな納得の選出だったように思います。でももちろん、選外だった作品にもたくさん良いものがありました。いずれにしても高校生のみなさんの実力にビックリでした。

製図指導では、「何を展示するか、どこに建てるか」を生徒さんが考えるところからお手伝いさせて頂き、夏休みを過ぎて徐々に平面や立面が固まり、ペンでの手描きかCADかを各自選んで製図をし、最後は模型を作ったり図面に着色をしたりなど、段々と出来上がってくることにとてもワクワクしました。もちろん建築学科でも、設計が好きな人とそうでない人もいるので熱心さに差があったりもするのですが、それ以外でも、着々と進めていける人、最初は良いペースだったのに途中でペースダウンとなってしまった残念な人、逆に最初や途中は心配だったのに、最後にはきちんとまとめあげてくれた人などいろいろでした。臨時の講師ではあっても、各生徒さんの様子にあわせて話をしたりしていくのに気を使いましたし、ほぼ毎週なので大変でしたが、もちろんとても面白くもありました。高工は県内でも珍しく給食なのですが、次回の授業はどうするなど、先生方と雑談しながら頂いた給食の時間も有意義だったと思います。

3年生の後半は、進学や就職の活動と重なってかなり忙しそうでした。大変ではあったと思いますが、選ばれた生徒さんはもちろん良かったですし、選ばれなかった生徒さんも、3年間の集大成として今後の励みになるように頑張れたなら良かったなと思います。半年ほどでしたが、とても楽しく、貴重な経験をさせて頂きました。学校の先生方、建築士会の関係のみなさん、そして生徒のみなさん、ありがとうございました。生徒さんも、それぞれの進路でこれからも頑張ってほしいなと思います!

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