11月になりました!先週からとても寒い日があったりしますが、みなさま体調など崩されずお過ごしでしょうか。私は先月は仕事に忙殺されて体力が落ちていたせいか、月末から若干風邪気味です。
さて、11/3文化の日に、高崎工業高校の文化祭である「工業祭」に行って来ました。
「地域産業の担い手育成プロジェクト」の一環として5月から行っていた3年生の製図指導、結局、課題が仕上がる10月末までお邪魔させて頂きました。そして最後の授業の日に、生徒さんに自分の作品のプレゼンをして頂き、私たち建築士会の4人の講師も、優秀作品6点を選ぶ選考に加わらせて頂きました。それから数日間で最終仕上をして、担任の先生方が最終審査をすることになっており、その結果がこの工業祭でわかるということで、仕上がりぶりとあわせてそれを拝見するのがメインです。
工業祭という、一般の方も来られるいわゆる文化祭は3年に一度なのだそうです。私も高校の文化祭なんて、高校生だったとき以来なのですごく久しぶりでした。各学科や部活単位でいろんなイベントや展示をしていました。庭では、模擬店(響きが超懐かしい・・・)が並び、野外の仮設ステージでは、バンドが歌を歌ったりしていてとてもにぎやかでした。そして、建築学科での作品展示もそうですが、各学科の特徴を活かした展示などもあって、時間の関係であまり見られませんでしたが、普通高校にはない魅力があるようでした。
さて、メインの建築学科の展示。1~3年生まで各学年でそれぞれの課題があって、その中での優秀作品を展示する教室と、もうひとつ、他の全ての生徒さんの作品を展示した教室がありました。1年生は戸建住宅の図面のトレースとパース作成、2年生は戸建住宅の設計、そして3年生は「地域の文化を伝える展示施設の設計」です。
優秀作品を展示した教室の様子はこんな感じです。模型もたくさん並べられていて、なかなかきれいでした。(余談ですがご存じない方のために。並んでいる机のようなものは、手描きで製図をするための「ドラフター」です)選ばれた作品はどれも特徴があったり、しっかり基本をおさえて完成度が高かったりいろいろですが、おおむねみんな納得の選出だったように思います。でももちろん、選外だった作品にもたくさん良いものがありました。いずれにしても高校生のみなさんの実力にビックリでした。
製図指導では、「何を展示するか、どこに建てるか」を生徒さんが考えるところからお手伝いさせて頂き、夏休みを過ぎて徐々に平面や立面が固まり、ペンでの手描きかCADかを各自選んで製図をし、最後は模型を作ったり図面に着色をしたりなど、段々と出来上がってくることにとてもワクワクしました。もちろん建築学科でも、設計が好きな人とそうでない人もいるので熱心さに差があったりもするのですが、それ以外でも、着々と進めていける人、最初は良いペースだったのに途中でペースダウンとなってしまった残念な人、逆に最初や途中は心配だったのに、最後にはきちんとまとめあげてくれた人などいろいろでした。臨時の講師ではあっても、各生徒さんの様子にあわせて話をしたりしていくのに気を使いましたし、ほぼ毎週なので大変でしたが、もちろんとても面白くもありました。高工は県内でも珍しく給食なのですが、次回の授業はどうするなど、先生方と雑談しながら頂いた給食の時間も有意義だったと思います。
3年生の後半は、進学や就職の活動と重なってかなり忙しそうでした。大変ではあったと思いますが、選ばれた生徒さんはもちろん良かったですし、選ばれなかった生徒さんも、3年間の集大成として今後の励みになるように頑張れたなら良かったなと思います。半年ほどでしたが、とても楽しく、貴重な経験をさせて頂きました。学校の先生方、建築士会の関係のみなさん、そして生徒のみなさん、ありがとうございました。生徒さんも、それぞれの進路でこれからも頑張ってほしいなと思います!
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