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2010年2月27日 (土)

地域産業の担い手育成プロジェクト

先日、「地域産業の担い手育成プロジェクト 地域別推進委員会」があったので出席してきました。

「地域産業の担い手育成プロジェクト」とは簡単に言うと、文科省が国交省など他の省庁と連携して、ものづくりを支える将来の専門家を育てるために、個々の地域の必要性に応じて、工業高校や農業高校などの生徒さんに対して、実務的な知識や技能、職業観などを教えていく国の事業です。群馬県では教育委員会が主体となり、国交省との連携の形で、「建設産業の担い手の育成」として、国から指定を受けて取り組んでいます。

群馬県では、前橋工業高校と高崎工業高校の建築科が対象となっています。そのプロジェクトでは具体的には、

①現場見学
②企業実習
③企業技術者を招聘した学校内での授業の実施
④教員研修

に分けられ、要するに、「工業高校の生徒さんが、実社会で働く建設業の人から授業をしてもらったり、職場体験をしたり、現場を見学する」などの内容になっていて、建築士会や建築家協会、建設業協会などの地元の団体が協力をしています。受けられる授業時間には限りがありますが、学校で学びながら、教科書だけではなかなかわからない、社会人からのより実践的な授業が受けられるということで、生徒さんやその保護者の方々からもとても好評のようです。私だって、学生の頃にそんな授業が受けられたら良いだろうなぁと、うらやましく思ってしまいます(笑)

高崎工業高校の授業内容にかかわる高崎の地域別推進委員会というのにおいて、建築士会の高崎支部の元青年部長というだけの理由で?委員になっているので、年数回の委員会ですが、私も出席させて頂いています。プロジェクトでの個別の授業内容は別の場で検討されますので、この委員会では、大枠に対して助言をするというくらいの位置付けですが、他の委員の方々は、県内の建設業界の大先輩がほとんどなので、身を小さくしながら(笑)、毎回とても興味深く意見を拝聴しています。

先日の委員会では、昨年度の報告と、来年度の実施計画の説明などがありましたが、どうやらこの事業も、例の事業仕分けで引っかかったのか?予定の来年度を持ってとりあえずは終了する方向のようです。委員会で、実際に授業を受けた生徒さんらのアンケートを見たり、先生や保護者の方の感想などをじかにうかがって、とても意義のある事業だなぁと思っていただけに、事業仕分けの良し悪しにふれるつもりはありませんが、とても残念です。でも県や先生方も、生徒さんや保護者の方に大変好評なので、どのような形であれ、今後も続けて行きたいとお考えのようです。何とか道が開ければいいなと思います。

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