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2010年1月26日 (火)

仏壇の子供対策

住まいづくりにおいて、予定も含め「小さい子供がいる」ことは、設計する段階でもいろいろお施主さんと話題になります。住まいづくりの雑誌などでも大きなテーマとして取り上げられることも多いので、子供の育てやすさ、子供とのコミュニケーションのはかりやすさ、子供の安全対策なども、お施主さんから大事な要望として受けることも多いです。

100103_049 さて私のうちは、ごく一般的なつくりで、私が設計したわけでもないです(外構は自分の設計ですが)。もともとある家に子供が生まれて、子供対策については、かみさんが中心となって考えて、少しやっているくらいでしょうか。

例えば和室。3尺間口の普通のスペースに仏壇が置いてあります。子供がいる時間も長いのですが、仏壇は、いろんなモノが置いてあるせいか、どうも子供にとっては実に興味をそそられるみたいです。

まずは仏壇の下の引き出し。ろうそくやお線香などの買い置き、掃除グッズなどを入れてありますが、簡単に開けられる引き出しや引違いの収納なので、子供は好き勝手にモノを出して散らかしまくります。早々に、中のモノをよそへ移動させることになりました・・・。

あとはお線香を立てる香炉。火が危ないので、お線香を焚くときには子供は近づけませんが、油断をするといつの間にか手を入れてかき混ぜたりひっくり返したりして遊んでいるので、中の灰が減ってしまい、お線香が立たなくなってしまって困ります・・・。何ヵ月もかけてやっと灰がたまってきたなぁと思ったら、またやられてしまいます(苦笑)

ということで、仏壇スペースは真壁の柱ではさまれているので、洗濯機の上などの壁の間に入れて棚にするつっぱり棚をかましてあります。子供がハイハイを始めた頃に取り付けましたが、ずいぶん前から、つっぱり棚をうまくつかんで奥の方へも手を伸ばすようになってきました。なので、適宜棚の高さを変えたり、子供がいるときは香炉を高いところへ移したりしています。それでも今年は、正月にお供えした南天をポイポイとむしっていました。

ちなみに和室の化粧柱は、集成材の表面に突板を貼った、いわゆる「貼り物」の柱です。こうした材料は長所もありますが、個人的には、無味無臭というか、年月が経っても風合いのようなものがほとんど感じられないので、あまり好きではないなぁという感じです。

さらに余談ですが、和室の窓には紙貼障子が入っていましたが、子供が次から次へと破くので障子ははずして、最低限の目隠しということですだれを下げています。冬は寒いです・・・。最近はそのすだれもむしられるようになりました。

こうした子供対策は、建築として対応する以外にも、子育ての分野としての解決策もたくさんあるので、周りの知人などといろいろ情報交換をしながら対策をしています。これからもいろいろ聞いたり調べたりして、改善して行きたいなと思います。

住まいの設計では、小さいお子さんがいることを前提とした配慮ももちろんしますが、家の一生の中で、小さいお子さんがいる時期は長くはないものです。あとで楽に変更できるように、また、必要になった時点で簡易的に対処をするとの方法もいろいろあるので、デザインや大人の使い勝手、コストなど、他の要素とのバランスを取りながら家づくりに反映させていけるといいなと思っています。

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