木にふれる
先週末、「夕涼みの家」の材木検査に行ってきました。設計図で指定した樹種、品質、寸法になっているかなどを確認する検査です。材木検査にはお施主さんにもご一緒していただきました。
「夕涼みの家」では、構造躯体に県産材を一定割合以上使うことで補助金を受けられる群馬県の制度を利用する予定です。建物のどこの部材が県内のどこに生えていた木かといったことなども教えていただきました。県産材を使うことは、いろいろな面で大変意義があります。そうしたこともおいおい書いて行けたらと思います。
また、それに先立つ11月には、別の材木市場にお施主さんと一緒に出掛けました。高崎にある吉貞さんというところで、一般の方も材木を見たり買ったりできるウッドフェアーというのが年に数回あり、ちょうどタイミングが合ったので。建築士会の青年委員会の大先輩がお勤めで、案内を頂きました。私は2度目でしたが毎回賑やかです。
材木市場では一般的に流通している構造材や、いろんな樹種の造作材を、そして材木検査では、自分の家に実際に使われる材木を、お施主さんに見て、ふれていただきました。木にまつわるさまざまなお話も、私はもとより関係のみなさまからもたくさんいただきました。
ヒノキ、スギなど、もちろんお施主さんも良くご存知の木たちですが、製品などになる以前の材木にふれられる機会は普段はあまりありません。また木材は、例えば同じスギでも1本ごとに強度が違うように、それぞれに違う表情や性質を持っているのも魅力のひとつだと思っています。そうした材料のひとつひとつに対しての理解を少しでも深めていただくことは、満足できる住まいづくりや、自分の家に対する愛着を増すためにも役立つのではないかと思っています。
お施主さんも、参加してかなり楽しんでいただけたようでした。一生に一度かもしれない住まいづくりですので、小さなことでもお施主さんに役立つようなことは、できるだけして行きたいなと思います。
最近のコメント