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2009年12月 3日 (木)

「黒い家」の色と形 1

気がつけば、師走になってしまいました。今年もあとひと月、やらなければことがたくさんあってまだまだ大変ですが、頑張らねば!

さて、前回の記事でも書きましたが、「高崎の黒い家」の完成見学会では、今までの打合せでお描きした図面なども展示させて頂きました。それに関連して、「高崎の黒い家のデザインモチーフとしたもの」の写真も2枚ほど展示しました。ほとんどのお客様が、ご覧にならなかったりピンと来なかったりで、ご記憶ではないと思うのですが・・・。

3_3 建主様は最初のヒアリングで、外観へのこだわりを一番に強調されました。ただ、具体的なイメージは(おそらく、あえて)お話にならなかったので、いくつかご提案をさせて頂きました。そうした中で、最終的には黒の屋根と外壁で、一番左の写真ような、南に向かう大きめの片流れ屋根と、南面の両端の壁が傾いた形に決まりました。将来的には、太陽光パネルを載せられるようにとのご要望も当初からありましたので、どちらかというと形の方が先に決まって、材料やその色があとから決まったという感じでしょうか。

この「南面の両端の壁を傾ける」という形は、今どきの建物でも結構見られますが、私の場合、FESS STYLE HOUSEの社屋でもそうでしたが(リンクページの設計主旨は、お施主さん用に主語などを書き直してあります)、この形を使うときはいつも、「うだつのある町屋」をイメージしながら描いています。例えば真ん中の写真(海野宿です)です。

そして色の候補のひとつとして「黒」が挙がった際、最初は確か建主様も、家っぽくないかも?との印象をお持ちだったようにも思います。そこでお見せしたのが、
黒漆喰の蔵造りの建物(写真右 川越です)です。そうしたこともあって、この2枚の写真を当日は展示してみました。でも、私も打合せでそれを強調したわけでもないので、建主様も、打合せでそんな話が出たこともあまりおぼえていないかも。ということなので、あまりどーという話でもないですが・・・。

つづく・・・。

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