青年建築士の関東大会で最優秀賞
恒例の「関東甲信越建築士会ブロック会 青年建築士協議会(通称関ブロ)」の大会が、今年は埼玉で行なわれ、私も6/12、13と参加してきました。関東甲信越1都10県の建築士会の青年建築士が集う、1年に1度の大きな大会です。
複数ある分科会のひとつで、各都県の青年建築士の活動の発表があるので、毎年、群馬の建築士会青年委員会でも、この関ブロ大会の発表に向けて、発表テーマの選択や内容の検討など、年明けくらいから準備を始め、毎年苦労しています。
今年の発表は「地域における建築士」というもので、「建築士会への貢献度」、「地域社会への貢献度」、そして何より「活動の将来性」が主な審査のポイントで、それもふまえて昨年群馬の青年委員会で行なった「住宅設計コンペ」を群馬の発表内容とすることは早々に決まっていました。しかし、発表内容の詰めがなかなか進まない印象で、結構微妙かな?とは思いましたが、4年前の群馬大会、3年前の山梨大会に続いて、今年も最優秀賞を頂くことができました。あっさり書いていますが、どの都県も多少の温度差はあれど、一生懸命活動をして発表準備をしてきますので、確率とするとここ数年の群馬は、かなりすごいです。しかもこの分科会での最優秀賞は初めてで、全国大会にも行くことになります。
このコンペの担当者でありながら、仕事が忙しくて準備に深くは関われませんでしたが、委員長や発表者ほかみなさんが頑張ってくれたおかげで今回の栄誉となったのだと思います。コンペ自体も発表も、みんなでやったということが、嬉しさや受賞の価値を高めてくれます。
このコンペを実施した際には、内外からいろいろなご意見を頂きました。諸先輩方が行なってきたものをベースにコンペの仕組のタタキ台を作っている担当者としては、そうしたご意見を丁寧にうかがいながらも、「そうじゃないんですけど・・・」と説明もして来ましたが、青年委員会の中でも、評価が割れたりする場面もあって、コンペの総括や今後どのように変えて行くかの方針策定がなかなか進まずにいました。そうした状況の下、住宅設計コンペを関ブロで発表するとのことで、今まで進まなかった総括ができるよう、発表準備では進言して来ました。
結果的に関ブロで発表をして最優秀賞を頂けたことは、自分たちが行なってきたコンペという事業が、「活動の将来性、建築士会や地域社会への貢献」との審査の視点からみて、やはり一定の意義を持っていたこと、そして、他都県の建築士会の模範となる事業であることを、他都県の建築士のみなさんが認めてくれたものだと感じてさらに嬉しく思いました。そりゃあ、数日前に、建主様があれだけ喜んでくれていたのですから、当然の結果と言えばそうかも知れないですが・・・。私のコンペ関連の作業もこれでひと区切りだなと思い、ホッとしました。
来年以降も関ブロは続きますし、群馬の青年委員会の事業も続きます。建築士会として、会員の方や一般の方に何某かのメリットをと考えて活動していくと、いろいろと壁にぶつかることもあると思います。ましてや建築士会の活動は、日々の各自の仕事の合間をぬってのことですので時間も限られてしまいます。なかなか完全には行かないと思いますが、障害を避けてやっていても何も変わりませんので、「将来の自分たち、地域社会のために、今自分たち世代が出来ることは何か」を考えながら、今後も頑張って頂きたいと思います。
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