羽目板の壁
今日は進行中の現場に行ってきました。事務所+モデルハウスの現場です。
事務所部分の外壁に羽目板が貼られていました。チャネルオリジナルの「ウィルウォール」と言って、簡単な下地で、防火構造が要求される場所の外壁に貼れるものです。
この現場では、自分でも初めて試みる材料や納まりが多いので、現場に行くたびに新鮮な驚きがあることが多いのですが、今回も「おお~!」という感じです。
ウィルウォールは、自分が提案させてもらった木の羽目板外壁に対して、施工者でありお施主さんである関工務所さんが選んだもので、私もそれまで知らなかった材料です。値段は結構高いようです。
この羽目板自体はベイスギですが、表と裏で仕上がりが違う製品で、外壁には仕上を施していない裏面を使って自然な仕上りに、室内の壁は、手に触れることも多いので仕上をしてある表面を使っているとのことで、この製品の通常の使い方なのだそうです。
内外ともに壁が貼られて来たので、かなり出来上がりの雰囲気がつかめるようになってきました。外壁では、アルミの見切を回して、自然材料を用いながらもシャープな仕上りになるよう意図したのですが、イメージ通りに仕上がってきそうで楽しみです。
次は、この壁に塗装をするかどうかが課題となっています。この羽目板は、無塗装で使うのを売りのひとつにしていて、経年変化によって、外材の広葉樹に良くあるような「銀白色」になって行くそうです。特に外壁が色の変化が大きく、無塗装の場合、竣工までの間でも、色が変化していくものですが、今回は南面ではないので、ある程度は色の変化が遅くなるのではないかと予想しています。ということで、無塗装でとりあえずは行ってみることになりそうで、それはそれで楽しみです。
余談ですが、事務所のファサード面には、ガラス庇を提案しました。最近は、既製品のガラス庇もよく用いられますが、値段が高いわりに案外ゴツく見えて・・・、という感じなので、製作での片持ちのガラス庇で図面を描きました。採用される予定でしたが、予算の都合などでアルミの製作モノの庇になるそうです。ん~、残念ですが、お施主さんの意向ですから。でも近いうちに実現したいと思っています。結構スッキリして、カッコ良くなりそうな感じでディテールが描けたので。
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