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2007年10月

2007年10月29日 (月)

福山雅治と高橋和実

木村拓哉についで、女性から人気があるタレントの万年2位と言わている?福山雅治。私はか~なり好きです。

いわゆる「月9ドラマ」で、このクールは主役を演じてますが、久々に月9を欠かさず観てます。福山雅治が出ているからというのもあるけど、原作と脚本が面白いので。

福山雅治を最初に見たのは、「ちい兄ちゃん」でお馴染みのフジテレビの人気ドラマ『一つ屋根の下』。その頃は、スッキリした顔立ちの単なる二枚目という印象で、特に気にも留めていなかったけど、ファンになったのは、多くの福山ファンが聴いているであろう、JFN系列のラジオ番組『トーキング・エフエム』をたまたま聞いてから。多分、もう10年近く前のことになるけど、あの頃、車でよく遠出をしていて、帰りの道すがら、日曜の夕方4時になると、ラジオから自然と流れて来たんですよね。そういえば、長野オリンピックで、日本ジャンプ陣が、感動の金メダルと取った頃だから1998年か。やっぱりもう10年なんだな。あの二枚目で低音ナイスボイスが、毎週毎週、オヤジギャグ的なくっだらないことをワンサカ話しているのが、面白くて。

そんなこんなで、今では、わざわざ日曜4時にラジオをつけることはなくなりましたが、たまに車の中で時間が合うと、楽しく聴いています。

JFNは、群馬ではFM群馬が流していますが、FM群馬も仕事中にいつもかけています。FM群馬で一番のお気に入りは、高橋和実の『チャンネル148』という、月~木の午後いちでやっている番組。これは、本人も言っているけど、チョーくだらない番組ですが、そうはいいつつも、本人の真面目さも垣間見れる、楽しい番組です。最近は、さすがに何年もやっているので、テンションが下がってきている気がしますが、まだまだ頑張ってもらいたいです。

『チャンネル148』(FM群馬)

 

2007年10月27日 (土)

『ドライミスト』講演会

Img_0335  今日、日本建築学会群馬支所の講演会が、前橋工科大学で行なわれたので行って来ました。講師は、工科大の関口正男先生、内容はドライミストでした。

 ドライミストは、2年前の愛知万博で公式採用された、「微細な水の粒で人工的な霧を発生させて、水が液体から気体に変わる際に周囲から熱を奪う気化熱を利用して、周辺の気温を下げるシステム」です(ただし「ドライミスト」とは、能美防災の登録商標だそうです。でも会社へ問い合わせをすると、「使っても良いですよ」的なことを言われるそうな)。私も愛知万博へ行きましたが、終了間際の9月で、駆け込みのお客さんでごった返していた上に、うだるような猛暑で、各所に設置されたドライミストで、ほっと一息つかせてもらいました。ドライミストは、冷却範囲はわずかなようでしたが、その下に行くと、本当に涼しく快適だったのをよく憶えています。

 ドライミストは一般的に、クーラーの1/30の消費電力で清涼感が得られる、エコロジカルな冷却装置として愛知万博以降注目され、最近は、都内の公共スペースにも設けられたりしているようです。私も興味津々です。

 講演が始まる前に、学校の庭で実際の装置のデモンストレーションも行なわれていました。ただ、今日は雨模様で、気温も低めだったため、涼しさを実感するには至らなかったのが残念でした。

 講演の内容としては、ドライミストの効果などに加え、霧の大きさや、霧を噴出するノズルの種類、冷却作用や装置の騒音の実験データの紹介など、基礎的な仕組の部分をしっかりと解説して頂きました。テレビで見かける東京理科大の辻本先生などは、一流体ノズル、関口先生は二流体ノズルを開発しているそうで、今日は、二流体ノズルについての説明が多かったです。それぞれに長短があり(詳細を書き出すと長くなるので割愛です)。これらの違いは、研究者の考えというか、こだわりの違いなのだそうです。

 特に新鮮だったこととしては、ドライミストが、冷却装置としてだけではなく、例えば、キノコ栽培において加湿装置として利用されている(従来、水を撒くことなどが多かったそうですが、レジオネラ菌などの発生の恐れがあったそうです)ことや、水道水を撒く場合に、塩素消毒によるトリハロメタンなどが撒き散らされないよう、フィルターを通してから水を噴霧している、などがありました。いろいろな分野での活用がまだまだ考えられるようです。それと、今まで私は、霧の粒子が小さいために「(ノズルから服に到達するまでに蒸発してしまって)濡れない」のだと理解していたのですが、水の表面張力により、水の粒が微細であれば、服に当たっても粒が跳ね返って服が濡れないというのもあるんだそうです。なるほど~。さらには、ドライミストの効果として「演出装置としての役割」が挙げられる、風に左右されやすく、特定の冷却範囲を狙うのが難しいなどのお話もありました。また、最近ドライミストがもてはやされていることで、有効でない利用方法が見られたり、それをそのまま報道されたりしていることが見受けられるとのことで、「このシステムは、日陰で有効なのであって、直射日光が当たるところで霧を噴いても効果が薄い、また地下鉄のホームなどで利用されるケースもあるようだが、熱には顕熱と潜熱があり、地下鉄などの比較的閉鎖的な空間で使用すると、湿度が上昇し潜熱があがるため、エネルギー効率が発揮できない」と指摘されていました。なかなか難しい・・・。

 おおよそこんな感じで、いろいろなお話を聞けて、大変有意義な講演会でした。ドライミストは最初に書いたように、水蒸気が蒸発する際に、周囲の熱を奪うという気化熱の原理をもとにして開発された装置です。気化熱で涼を得ると言えば、昔よく見られた「庭や道路への打ち水」や、「木陰が涼しい(植物の蒸散作用)」なども思い起こされます。こうした、自然が持っている機能や、人々が昔から経験的に行なってきたことを見つめ直して現代の問題に対処していくのも、有効である場合がやはり多いようです。また屋外の公共空間のみならず、住宅向けの装置も開発が進んでいるようなので、今後も注目だなと思いました。いずれにしても、ドライミストは体にも環境にも気持ちいい~ようです。

 

2007年10月26日 (金)

保育園見学

 そのうち、子供を保育園に預けることになるかも知れないので、かみさんの希望で、一緒に安中市内の保育園を2つ見学させてもらってきました。しかし、小雨が降っていたし、室内なのでベビーカーは使えず、それぞれ30分程度、子供を抱っこしていたのですが、反り返りが強くて抱きづらいというのもありますが、ほんの3カ月の子供でも、ずっと抱っこしている と腕がしびれてきます。子育てしているママさんが「腕が太くなる」と言うのが良くわかります。

071026_0292  はじめに行ったのは、家から数百メートルのところにある『安中保育園』。蓮久寺というお寺に併設された保育園で、私もここに通っていました。当時は平屋の建物で、しばらく前にRCの2階建に建て替えられたのは知っていましたが、もちろん中に入るのは初めて。庭にある藤の木だけが、当時のままだったようです。懐かしい感覚を覚えました。

 案内してくれたのは園長先生。いくつかの教室などを見せて頂きましたが、あのくらいの年齢の子供達は、赤ちゃんが大好きなんですね。見学していると、みんな「わぁ、かわいい」と言ってきます。何せ自分の子供の入園のための見学なんて初めてなので、かみさんも何を質問して良いのかもあまりわからなかったこともあり、何となく緊張でした。何やらみんな「欧米か!」と言っていました(笑)。「南米か!」と言っていた子もいましたね。子供達の間でも流行っているんですね~。就学前の子供達も、その年齢なりに動きや表情がかわいいもんだな~と、改めて感じました。お寺にちなんだ園の行事などもあるのだそうです。

071026_0302  次に行ったのが『遠丸保育園』。自宅からは1キロ以上ありそうなところ。通っていた中学校のすぐ隣です。建物の印象は、安中保育園より明るかったと思いますし、建具などにも木が多用されていて、より今どきの保育園なのかな?といった感じです。

 私も幼稚園の教員をしていた知り合いや、子供を幼稚園などに通わせている知人からもたまに話を聞きますが、保育園や幼稚園というのは、それぞれに教育方針などに違いがあるらしく、雰囲気も全然違うもんなんですね。ここの保育園は、安中保育園に比べて、ワンパクな子供達が多かったように思いますし、案内してくれた方も、ここでは伸び伸びと育てるとの方針だと言っていました。同じように子供達が、私たちを見て「かわいい~」と言って寄ってくるのですが、ここの子供達は、私が抱っこしている子供の顔をビタビタさわりまくります(笑) しかも、最たる悪ガキ風の子供が、自分やかみさんの尻を蹴っ飛ばして行ったりなど・・・。ちなみにこの保育園でも、みんな「欧米か!」と言っていました。

071026_0312    余談ですが、遠丸という地区は、自分達が子供の頃は、市営団地にたくさんの同級生が住んでいましたが、久しぶりにこのあたりを歩いたら、随分と空き家が多くなって、窓にはベニヤが打ち付けられたりしていて、かなり様変わりしてしまっていました。

 今日、実際に行って見たことに、いろいろ他の方からの意見やアドバイスを聞いて、どこの保育園に通わせるか決めようと思っています。どこの保育園にするかも、選ぶのって結構大変なんだなと感じました。

2007年10月17日 (水)

木造の寿命は30年???

 小学校からの同級生が、実家の隣の土地と中古住宅を買うことになり、ちょっと一緒に見てくれと言われて、先週末に行ってきました。築29年になるそうで、つくりは確かに建築された年代を思わせ、仕上には、長年使われてきた中でついた汚れや傷みも目に付きました。でも、ザッとみたところ、屋根もしっかりとしていて、壁などに大きな傾斜が見たれたりすることもなく、まだまだ住み続けられそうな家でした(3年前に、新潟中越地震で応急危険度判定に行ったのも役に立ちます)。壁のクロスを貼りかえるなど、簡単なリフォームをして生活を始めるそうです。

 先日、福田首相が「200年住宅」との構想に言及したことが報じられました。簡単に建て替えてしまって廃材などを増やすことは、もちろん、リサイクルできたり環境にやさしい材料を使えば良いとの意見もありますが、地球環境の持続性から極力抑えた方が良いわけなので、基本的には私も賛成しています。しかし、それに関連して「おいおい!」と思うことがありました。そのニュースを読んでいたアナウンサーが、「木造住宅の寿命は約30年と言われますが・・・」と言っていたのです。

 このことは、お客さんとお話しているときによく話題になるので、その都度ご説明をしているのですが、

「木造住宅の寿命が30年」というのは、大きな間違いです!

 でも、私たち建築に関わる仕事をしている人の中にも、そう認識している人がいるので、一般の方がそう思っていても仕方ないのかも知れませんが・・・。

 この木造の寿命の話は、「木造住宅が取り壊されるまでの平均年数が約20何年だ」という統計調査に端を発しています。これは確かに事実なのです。でも、実はどのようなきっかけで家が取り壊されるのかというと、「寿命」と呼ばれるような、「このまま住んでいると危ないんじゃないか」というような状態になったからという理由もありますが、「子供が結婚して同居する。今の家では手狭だから、どうせだから2世帯住宅を建てようか」、「子供が大きくなって、自分の部屋が欲しいというけど無い」、「今まで広い家に住んでいたけど、子供達が家を出て戻ってこないので、老夫婦だけでは広すぎるから、もう少しコンパクトな家で余生を送りたい。掃除も楽だし」など、家族の様態や構成の変化などの理由によって建て替えられるケースが多いのです。ネットで検索すると、同様の問題提起をしているページがかなりあります。詳細はこれらHPに譲るとして、そうした場合に、増築や改築などで住み続けることができるのに、今の家を取り壊して、新しい家に建て替えてしまうケースがかなりあり、そのような場合でも、「建物を取り壊した」としてカウントされてしまうわけです。実際に、ご自身の家を取り壊した方が身近にいらっしゃれば、きっかけを聞いてみると良くわかる場合も多いと思います。

 こうした建物の取り壊し理由も含んだ上での「取り壊すまでの平均年数」を、木造住宅の寿命-つまり、家としての機能の限界-と誤解されている方が結構多いのです。そのアナウンサーもそうなのでしょう。中には、木造以外の構造の家を売りたいがために、意図的に「寿命」という言葉を使われる業界関係者もいます。とても残念なことです。

 とはいえ、木造がもっと長持ちすることを「法隆寺は1000年以上も建っている」、「200年前に建てられた民家もたくさん残っている」などと例示するのも、事実ではありますが、話が少し違います。あれだけ太くて良質な木材をふんだんに使い、今では廃れかけている優れた木造技術を駆使して、現代において同じような品質の住宅をつくることは、なかなかできることではなく、今どきの木造住宅は、残念ながらそこまでの作り方はほとんどされていないのが実状だからです。

 でも、そうした立派な木造建築でなくても、いくつかの点に気をつけていれば、50年~100年など、持たせることは充分に可能だと言われています。まず大事なことは、「家の手入れをきちんとすること」です。最近は、メンテナンスフリーといった言葉がもてはやされ、そう謳った建築部材も増えていますが、地球からの大きな重力に常に逆らい、太陽や風雨などの厳しい条件にさらされている建築物では、建ててからほとんど手入れが必要ないというわけにはなかなかいかないものです。特に日々のこまめな掃除、部屋の換気などを心掛けるだけでも、家の耐久性はかなり違ってくると言われています。また、雨漏りや湿気によるカビなど、木材は水分に弱いですので、発見したら早急に対処することが大切でしょう。その他には、地盤がやはり大事です。今は、住宅を建てるにあたっては、事前に地盤調査を行なうようになっていますが、地盤が弱いところに何の処置も施さずに建てて、家が傾くなどすると、建物に余計な負担がかかりますし、住むことにも嫌気がさして来かねません。私が子供の頃の実家がまさにそうでした。それとシロアリ対策は法的に義務付けられていますが、やはりしっかりしておかないと、構造体が直接傷みますので、家の寿命を短くしてしまいます。あとは、どうしても設備機器などは、構造体に比べて寿命が早いですし、仕上材も踏まれたり、さわられたり、ぶつかられたりなど、生活しているうちに傷んできますので、必要に応じて簡単なリフォームは必要になります。こうしたことなどに気をつけていれば、普通の家でも、30年など支障なく住み続けられるのです。

 「みんな、車の手入れはするのに、何で家の手入れをしないんだろう?」と、専門家の間ではよく言われます。言い得て妙です。毎日車が走っているように、家も、自然条件や人が使用するという過酷な条件にさらされています。できるだけこまめに手入れをすると、家に対する愛着も増すものです。家を建てる際には、多くのお施主さんが一生懸命考えて、気持ちを込めて建てます。そうした建てた人や、建てた頃の気持ちをいつまでも忘れずに、長く家と付き合って行きたいものですし、そのために私も何ができるのか、頑張って考えて行きたいと思っています。

2007年10月 7日 (日)

ベビーカーで米山散策

071007_0062 先週末に、いよいよベビーカーを買わねばと思って、赤ちゃん用品店を物色しました。初めてマジマジとベビーカーを見たのですが、値段の高さに驚きます。安めのものもあるのですが、4~6万くらいのものが多い。何でこんなに高いんだろう???ベビーカーにこんな大金を出す気になれないので、前橋にある子供用品のリサイクルショップにも足を伸ばすも、あまり良い品揃えではなく、結局安めの新品を購入。子供用品は、かみさんの友達がお古をたくさんプレゼントしてくれて、だいたいそれでまかなって来たので、子供のための、過去最高金額の買い物だったかも。

071007_0092_2自分が仕事で外出している間に、かみさんは早速ベビーカーで子供を外に連れ出していたのですが、自分は今日初めて、ベビーカーで子供を散歩に連れて行きました。行き先は、自宅から1kmほどのところにある「米山(こめやま)公園」。そこの駐車場までは車で。米山公園は、九十九川のほとりにあり、公園内に川や池があり、定期的に行なわれるフリーマーケットの会場でもあります。植木や東屋、池などから、和風っぽい雰囲気。近くに市営団地があるせいもあってか、子供の遊ぶ姿も見られましたし、公071007_0182園内にスケボーができるエリアもあり、今日は小さな大会だったらしく、数十人のボーダーが汗を流していました。モッコクの実もなっていました。子供も、そよ風に吹かれて、ベビーカーの中でスヤスヤ寝ていました。すぐ近くにコンビニもあるので、そこでおにぎりを買って昼飯。子供連れで遊びに来るにも、結構便利な公園かも。天気も良く、秋の訪れを感じながら、のんびり過ごすことができました。

初めてわかったのですが、ベビーカーというのは案外華奢で、道路と歩道の2cmくらいの段差でも、上がれないものなのですね。不便だなぁと思いましたが、ベビーカーを押すのではなく、引けば簡単に段差も乗り越えられるのですね。それと、公園内の砂利道や石畳も、ベビーカーがガタガタいって進みづらい。まあそれでも、こうした路面は景色が豊かになって良いものです。

071007_0232 公園のすぐ北にある川の方へ行ってみたら、川岸に降りられ、本物の川の水に触れることができる場所がありました。知らなかった。公園のトイレも近いし、バーベキューには持って来いかも。アオサギやキセキレイなども飛んでいました。

子供が産まれて、夫婦では買い物くらいしか出掛けられませんでしたが、久々に自然を満喫した感じです。身近にこんな良い遊び場があったとは。今後もちょくちょく来ようと思います。

2007年10月 5日 (金)

CPD実績証明書

File0091  今日、建築士会のCPD制度に関する実績証明書を発行してもらいました。 CPDとは、Continuing Professional Development の略で、「継続能力開発」と呼ばれ、建築士の資格を取得した者が、その後も、技術向上のために、日々勉強をしていくという仕組です。お医者さんなどにも、こうした制度があるのだそうです。日々仕事をしていれば、自然と技術力がアップして行きそうですが、一度得た技術は、それを更新しなくても使っていくことができるものも多いわけで、それ以降、特段の努力をしなくても仕事を「こなす」ことができたりもしますし、また例えば、同じような種類の建物の設計ばかりに携わっていると、それについての新しい情報は得られても、それ以外のことについて、技術鍛錬がおろそかになったりしがちです。しかし、社会は刻々と変化していますので、建築の専門家として、より多くの分野で最新の技術について行くためには、やはり常々努力をしていく必要があるわけです。「若い頃は天才と言われたんだ」なんて言いながら、お医者さんに、30年前の方法で手術をされたのではたまりません(笑)

 CPDの内容は、簡単に言えば、建築に関わるいろんな講習会や見学会に参加したり、技術資料を読んだりなど、建築士会が認定した研修を受けると、それに応じてCPDのポイントが与えられるというものです。日本建築士会連合会のHP中の、CPD制度の紹介ページには、「CPD制度は、努力している建築士の証」なんて書いてあります。もちろん、CPD制度に参加していない建築士も多くいて、そうした方々が努力をしていないわけではありませんが、要は、専門家が努力をしていることが一般の方にわかるように、建築士会が「努力に対して一定のお墨付きを与えてくれる」制度だと理解しています。

 この制度は、「専攻建築士」の制度ともリンクしています。専攻建築士も同様に、設計(意匠、構造、設備など)、施工、行政マン、学校の先生など、様々に専門特化している建築士の実状をふまえ、「どの分野を専門としている建築士なのか」を、一般の方が理解しやすいように専門家自らが表示できる制度ですが、専攻建築士は更新制で、5年間で、研修に実務も加えて250単位を取得することが求められています。今回のCPD実績証明書発行は、平成18年度に、1年あたりの必要単位数50単位を取得できていることを証明してもらうための手続だったということです。

 導入されてまだ数年しか経っていないこともあってか、まだまだ一般の方には馴染みが薄そうな制度ですが、継続的な技術習得のための励みになりますし、今後もしっかりと続けて行きたいと思っています。CPD制度は、参加登録している建築士が全国で約3万名で、8,000名以上の専攻建築士が誕生しているそうです(2006年現在)。そう遠くないうちに、一般の方が仕事を依頼する際の大切な目安のひとつになってくれれば良いなと思います。

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