学生時代の仲間たち
先の連休中に、学生時代の後輩Yの結婚式の2次会で目黒に行ってきました。ブログを始めたばかりでもあるので、早速ネタにしてみます。
彼の奥さんを初めて拝見しましたが、美人さんで、ふたりとも幸せそうで何よりでした。今後も夫婦力を合わせて頑張って行ってもらいたいです。
そのYは、学生の頃から、当時はまだまだ一般に広く知られてはいなかったビオトープと言った「エコ系建築」についてしっかりしたビジョンを持って取り組んでいたヤツで、当時から、そうした分野での第一人者の先生のところに積極的に指導を仰ぎに行ったりなど、一生懸命頑張っていました。詳しい話は未だに聞けていないのですが、間違いなく修士論文もそうしたテーマで仕上げているでしょうし、就職先も、そうした観点からしっかりした著名な設計事務所を選んで行きました。
いろいろと苦労はあったはずですが、「目指しているものがぶれない人間だな」と後輩ながら、常に感心して、敬意をはらって付き合ってきました。で、さらに彼のすごいところは、そうしたことできちんとした自己の専門性を持って、一線で活躍しているのに「おもしろいヤツ!いいヤツ!」だということです。自分もそうした方面で困ったことがあると、たまにメールや電話で相談しているのですが、そうしたことにもきちんとした情報を提供してくれますし、呑めば普通にバカ騒ぎしているし、ゆかいだし、みたいな(笑) こういう人間もなかなかいないんだろうなぁ、と思ったりして、そうしたヤツと夫婦になれた奥さんは、きっと幸せ者だなと思います。
で、自分が出た学校は、冷静に日本全体から見れば大したことはないのですが、やはりどこの学校でも「上澄み」部分の人ってかなり優秀です。そうした例に漏れず、特に自分の先輩や後輩には、あふれる才能を武器に活躍している人たちがたくさんいます。
例えばひとつ下のHというのは、大学院の指導教授は別だったのですが、席が隣で、みんなでくっだらないことばかりしゃべっていた(自分だけ?)記憶があります。でもその頃から、人と言うことが少し違っていて大変面白く、きっと人とは違ったものが見えていたのだろうなぁと思ったりします。卒業後は隈研吾さんの事務所などを経て、現在は自分で設計事務所を開設し、『新建築』などにも載ったりしているキワモノ。今では「H先生!」とお呼びしないと失礼なくらいになってしまいました(笑) 彼にも卒業以来で再会したのですが、かなり名が売れたのに、今でもきちんと礼儀正しく、自分にも接してくれます。ん~、何だかすごいやつらです。
久々にこうした人たちに会って、「自分も頑張らねば!」と気持ちを新たにして帰ってきました。どの仕事もそうだと思いますが、建築設計も、「本を読めばできるようになる」ような仕事ではないのだと思っています。デザインの可能性もそうですが、それだけでなく、技術的な検討項目は膨大にあるし、それぞれにまた膨大な仕様や材料があり、それらをきちんと理解して、しかも客観的に評価しなければならない。「経験しないと実際のところがわからない」ということばかりで、そうしたことをできるだけふまえて、お客様にお話して行かなければならないからです。
そうしたことからも、頑張っていて、きちんとした知識や経験に基づいた正確な情報というのは大変貴重だといつも感じます。今後もそうした意味から、人のつながりを大切にして行きたいなと改めて感じた一日でした。
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